
私たち長崎材木店は、家づくりのご相談を完全予約制でお受けしています。
それは敷居を上げたいからでも、特別扱いをしたいからでもありません。
現代の家づくりは、
「ちょっと見てみたい」「何となく話を聞きたい」
そんな軽い接点で決まるものではなくなったからです。
本当に大切なのは、
家づくりに強い意思を持ち、時間をかけて向き合おうとしている方と、
こちらも腰を据えて、同じ温度で向き合うこと。
私たちは、そう考えています。
家づくりを取り巻く環境は、すでに決定的に変わりました。
SNS、YouTube、施工事例サイト、価格比較、間取り集。
調べようと思えば、情報はいくらでも手に入ります。
だから今、
「とりあえず行ってみる」「冷やかしで見に行く」
そういう行動自体が減ってきた。
逆に、本気の人ほど、事前に徹底的に学び、考えたうえで来られます。
この変化の中で、私たちははっきりと思っています。
家づくりの価値は、情報の量ではなく、“向き合い方”で決まります。
だから、完全予約制にしています。
住宅は、服や家具のように選んで終わるものではありません。
その土地、その家族、その人生に合わせて、
ゼロから整えていく仕事です。
必要なのは「接客」ではなく、
設計と判断のための対話です。
・どんな暮らしをしたいのか
・どこにお金を使い、どこを削るのか
・性能と意匠のバランスをどう取るのか
・家族の価値観のズレをどう整理するのか
こうした話は、
ふらっと来て、30分で済むものではありません。
一回一回が、濃く、重い。
だから私たちは、最初から時間を確保します。
(初回のご相談は約90分です)
予約なしの対応が続くと、どうしてもこうなります。
・誰にでも同じ説明
・誰にでも同じ資料
・誰にでも同じ案内
・誰にでも同じテンプレ提案
これは、一番危ない。
家づくりが平均化されていきます。
本当に良い家は、平均からは生まれません。
その家族のクセ、価値観、暮らしの体温を掴めなければ、
整っているけれど、心が動かない家になります。
だから私たちは、
最初から「個別対応」前提でしか動かないと決めています。
日本では「予約制」という言葉が、
ときにこう受け取られます。
「お客様を選んでいるのでは?」
「入りにくくしているのでは?」
「敷居を上げたいのでは?」
違います。
私たちがやっているのは、選別ではなく、誠心誠意です。
家づくりにおいて、
いちばん貴重な資源は「家づくりに対する夢やお困りごとを共有する時間」です。
その時間を、本気で家を考えている人に、まっすぐ渡す。
それだけです。
家づくりは、相談の時点からすでに始まっています。
にもかかわらず、
「とりあえず何社か回ってみよう」
「無料だし聞くだけ聞こう」
が前提になると、住宅は買い物(消費財)になります。
会社側も数を呼びたい。
とにかく母数が必要になる。
その結果、作り手も知らず知らずに大量接客型になってしまう。
・とにかく気に入ってもらおう
・分かりやすいことだけ言おう
・断言はしない、深い話は避けよう
・尖った提案はしない
・来場促進の景品をつけよう。
これは、家づくりの質が落ちていく道です。
だから私たちは、数を追いません。
一件一件、腰を据えて対面いたします。。
そのための予約制です。
完全予約制にし、
アンケートではなく家づくりカルテを書いていただくことで、
私たちは事前に準備ができます。
・敷地条件を把握する
・家族構成や予算感を理解する
・要望の奥にある本音を読む
・必要な資料を揃える
・担当者の頭を“その家”に切り替える
当日いきなり、出たとこ勝負で、当てずっぽうで話さない。
最初から、精度の高い対話ができる。
完全予約制は、
敷居をあげたいからやる方法ではありません。
効率化のためでも、演出でもない。
家づくりを、消費にしないための仕組みです。
私たちは、
建売のように、たくさんの人に同じものを売りたいわけじゃない。
家は、買うものではなく、つくるもの。
本当に家をつくりたい人と、深く話し、
その人の暮らしに耐える家を、一緒に仕上げたい。
それが、私たちの家づくりです。
だから、完全予約制としています。