こんにちは。設計士の西田です。
今日は、ダイニングのペンダントライトを選んだ時のお話を少しだけ。
たしかあの時は、ペンダントライトを探して5〜6軒ほどお店を巡っていました。
いろいろ見て、触って、迷って……最後にふと立ち寄ったお店で、それは現れました。
ひと目見て、「あ、これだ」と思いました。
綺麗な曲線のシルエット
上下にやさしく漏れる光
マットなグレーの質感が、我が家のグレートーンの壁とぴったりと合う
そのときは、ブランドや製造元などは気にせず、**「感覚的に好き」**という理由だけで決めました。
あとになって、名前を知りました。
照明の名は「カラヴァッジオ ペンダントライト」。
北欧デンマークの照明ブランド「LIGHTYEARS(現 Fritz Hansen Lighting)」から出ている名作です。
今回購入したのはマットな質感でしたが、
シリーズにはハイグロスラッカー仕上げ(艶ありタイプ)もあり、陶磁器のような美しさが魅力です。
照明本体はスチール製で重厚感がありながらも、軽やかな印象。
サイズもS・M・Lと複数展開されています。
日常の中で何気なく見かける飲食店やカフェの照明。
よく見てみると、この「カラヴァッジオ」が吊られていること、意外と多いんです。
上からの灯りと下からの灯りが、
空間に“あたたかなグラデーション”をつくってくれるのが魅力ですね。
建築を仕事にしていても、「ひと目惚れで選んだもの」が、
結果として長く愛せる、ということが多々あります。
モノの背景を知ることも大切だけど、
最初の「好き」という感覚を、大事にしたい。
照明も、家具も、暮らしも。
“なんとなく好き”を信じてみるのも悪くないな、と改めて思った体験でした。
A. 国内の正規取扱店やセレクトインテリアショップ、または公式通販でも購入できます。
人気のため納期がかかる場合もあるので、余裕を持って探すのがおすすめです。
A. 光の広がり方・取り付け高さ・部屋全体とのバランスを考えることが大切です。
また、昼と夜での見え方の違いも意識しておくと安心です。
モデルハウスやスタジオでは照明体験もできますので、お気軽にご相談ください。
A. いいえ。照明計画は、設計と同時進行が理想的です。
天井高さや配線、窓からの自然光とのバランスなど、建物との調和を考える照明設計がポイントになります。
たったひとつのペンダントライトでも、
部屋の印象は大きく変わります。
「感覚で選んだものが、いちばん長く使っている」
そんなことも、家づくりの一部として、楽しんでもらえたらと思います。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。