こんにちは。
長崎材木店一級建築士事務所の**八川(やつかわ)**です。
久しぶりにブログを担当させていただきます。
今回は、家づくりのお打合せの際に**よく話題にのぼる「キッチン前の造作」**について。
私たちがこれまでご提案してきた事例を、4つに分けてご紹介いたします。
キッチン前は、空間の印象を左右する場所でありながら、暮らし方に直結する大切なゾーン。
だからこそ、「造る or 造らない」を含めて慎重に検討したいところです。
「落ち着いた空間にしたい」「キッチンもくつろぎの場にしたい」
そんなご要望から生まれたのが、Barのような雰囲気をイメージしたカウンターです。
杉の半割(はんわり)材を使い、自然な木の力強さを残しながら、空間のアクセントに。
高めのチェアを組み合わせることで、まるでお店のような非日常感も演出されています。
ご家族の構成や生活スタイルに合わせて、キッチン前にカウンターと目隠しを一体化させた事例です。
手元の雑多な部分を隠しつつ、スパイスや調味料をしまえるスパイスBOX機能を造作。
ダイニングテーブルの代わりとして使えるよう高さと奥行きも調整しました。
「ご飯も勉強もここで完結してます」という声も嬉しいですね。
「置きたい家電や文具、料理本などが決まっている」
そんな明確なご要望があったお客様には、サイズをヒアリングし、可動棚付きのカウンター収納をご提案しました。
空間に“ぴったり”な家具というのは、既製品ではなかなか見つかりません。
だからこそ、造作で暮らしにフィットさせるという選択肢が生きてきます。
「まだ使い方が決まっていないけれど、何か置ける場所が欲しい」
そんなご要望の方には、カウンターのみを設置し、収納はあえて後から購入できるようにしました。
入居後に生活スタイルが固まってきてから、カゴや引き出し式の収納ボックスを加えられたとのこと。
造作は便利ですが、“あえて造らない”という柔軟さも大切です。
同じ「キッチン前のカウンター」でも、
・使い方
・ご家族構成
・暮らしのテンポ
・求める雰囲気
によって、設計の方向性はまったく変わります。
だからこそ、先に「どんな暮らしをしたいか」をイメージすることが何より大切。
私たちは、お客様が言葉にしきれない思いや使い方を引き出しながら、
造作すべきところ・余白を残すべきところを丁寧にご提案しています。
A. サイズや仕様によりますが、オーダーだからこそ無駄なく・長く使えるため、結果的にコストパフォーマンスが良いことも多いです。
A. 「用途が明確で、空間にぴったり合うものが欲しい」なら造作、「自由度より価格を重視したい」なら既製品がおすすめです。両方を組み合わせるケースもあります。
A. もちろんです。住み始めてからのご相談も歓迎です。収納家具との相性や使い方のアドバイスも行っています。
A. 素材によってはオイル塗装などが必要ですが、風合いの変化を楽しみながら使っていただくことができるのも魅力です。
キッチン前のスペースは、何気ない日常のワンシーンに多く使われる場所。
だからこそ、そこに自分たちらしさがあると、暮らしが少し豊かになります。
「どこで何をするか」
「どんな時間を過ごすか」
そこから家づくりを考えていくと、必要なもの・余白が自然と見えてくるはずです。
📌 お打合せ時に「カウンターどうしようかな」と思ったら、ぜひお気軽にご相談ください
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。