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「カーテン?ブラインド?障子?窓まわりの、ちょうどいい選び方」

こんにちは、設計士の小柳です。
今日は、ちょっとマニアックかもしれませんが「窓まわりの話」をしたいと思います。

家づくりの打ち合わせで、よくこう聞かれます。
「カーテンにしようか、ブラインドにしようか迷ってて…」と。

実はこの“迷い”って、とても大切なんです。
なぜなら、窓まわりは暮らしの快適さに直結する場所だから。

そして正直に言うと――
わたしの一番のおすすめは「ブラインド」です。

理由も含めて、いくつかの選択肢を比較してみましょう。


■カーテンの魅力と注意点

カーテンは、言わずと知れた定番アイテムですね。
厚手のものを選べば、冬の冷気をやわらげる効果もあり、断熱性には優れています。
遮音性もそれなりにありますし、色柄も豊富でコーディネートがしやすいのが魅力です。

ただ正直に言うと、大きな窓に厚手のカーテンをかけると、少し野暮ったく見えてしまうこともあるんです。
特にすっきりした空間を目指したいときは、重たく感じることがあります。

それから、レースカーテンについて。
白が一般的ですが、実はグレーや黒系のレースもおすすめです。
光を柔らかく遮りつつ、空間がキリッと引き締まる。個人的には、ちょっと大人っぽくて好きですね。


■ブラインドは「光と風をデザインできる道具」

さて、本題の「ブラインド」の話です。

ブラインドの何が優れているかというと、
“開け閉め”ではなく、“調整”ができること。

たとえば、羽根の角度をちょっと変えるだけで…

  • 日差しの入り方をコントロールできる

  • 視線をカットしながら、風だけは通せる

  • 朝と昼と夕方、それぞれの光に合わせた表情がつくれる

これって、カーテンにはなかなか真似できない芸当です。

特に木製やアルミのスラットタイプのブラインドは、ミニマルな空間にもよく馴染みます。
部屋がすっきり見えるので、設計士としてはとても重宝しています。


■ロールスクリーンという手もある

似たような選択肢として、ロールスクリーンも人気があります。
これは、くるくるっとロールを下ろすだけなので、操作がとてもシンプル。

特に寝室などでは、遮光タイプを選ぶと、朝の光をしっかり遮ってくれて快眠にも効果的です。
プライバシーを守るにも有効ですね。

それから、ハニカム構造のスクリーンもおすすめです。
中に空気層があるので、断熱性が非常に高いんです。
夏は涼しく、冬は暖かく。省エネにもつながります。


■そして、障子という選択

最後にもうひとつ。
障子をカーテン代わりに使う」という、ちょっと意外な方法もご紹介しておきます。

障子は、光を柔らかく通しながら、プライバシーを守るという点で非常に優秀。
紙という素材の持つ“あたたかさ”や“静けさ”も魅力です。

ただし、設計にひと工夫必要です。
両側に引き込んで、窓を全開放できるようにしておくこと。
これを忘れると、せっかくの開口が活かせなくなってしまいます。


■まとめ:ブラインドは、暮らしに寄り添う「道具」

それぞれの良さがありますが、
個人的には「暮らしに合わせて光や風を“調整できる”ブラインド」が、やっぱり一番おすすめです。

窓まわりは、インテリアの一部であると同時に、
暮らしの“質”を左右する大切なパーツでもあります。

見た目だけでなく、使い心地までしっかり考えて選んでいただけたら嬉しいです。


【FAQ】


Q:窓まわりに迷っています。何を基準に選べばいいですか?

A:何を優先したいか(光・風・断熱・見た目)で選びましょう。
おすすめはブラインド。通風・採光・目隠し、どれもバランスよく叶えてくれます。


Q:ブラインドは面倒じゃないですか?

A:意外と手間は少ないです。
操作もシンプルで、羽の角度だけで調整できるので、慣れるととても便利ですよ。


Q:ロールスクリーンとブラインド、どっちがいい?

A:見た目のすっきりさを優先するならロール、光の調整力ならブラインド。
遮光性や断熱性が欲しいなら、ハニカム構造のものも検討してみてください。


Q:和室じゃなくても障子は使えますか?

A:はい、洋室にも合うデザイン障子があります。
両引きで引き込める設計にすると、カーテンのように活用できます。


Q:ブラインドの素材はどれを選べばいい?

A:木製は温かみ、アルミは軽やかでモダン。
空間の雰囲気に合わせて選ぶと、より統一感が出ます。

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