ポジショントーク
これは、若干ポジショントークに聞こえるかもしれない。
だが、実際に住んだ人から聞いた“生の声”である。
先日、弊社で家を建ててくださった人と、お茶を飲む機会があった。
その方は以前、RC造のマンションに住まれていた。
そして、こう言われた。
「この家に住んで、空気の違いがはっきりわかりました。」
特に、この6月の湿気の多い時期。
以前の住まいでは、どこか空気が重く、じめっとしていたという。
だが今は違う。
家に入った瞬間、空気がさらっとしている。
湿気がまとわりつかない。
呼吸が楽で、とにかく心地いい。
そう言っていただいた。
我が意を得たり、である。
我々が大切にしているのは、単なる「見た目」ではない。
空気感そのものを設計することだ。
長崎材木店一級建築士事務所では、無垢の本物の木と、職人による塗り壁を組み合わせた家を設計施工している。
その中でも象徴的なのが、独自配合によるオリジナル塗り壁材「伊予西条壁」である。
特許庁 商標登録 : 第6961452号 「伊予西条壁」弊社独自のオリジナルの塗り壁材である。
四国・伊予西条の火山灰を原料に、長い年月をかけて形成された天然素材。
多孔質の結晶体でできており、1kgあたりの表面積は約130,000㎡。
これは東京ドームのグラウンド面積の約10倍にもなる。
つまり、それだけ空気と触れ合う面積が大きいということだ。
この壁は、湿気を吸ったり吐いたりする。
まるで呼吸するように。
だから梅雨時でも空気がこもりにくい。
さらには消臭性にも優れ、室内の空気を穏やかに整えてくれる。
長崎材木店では、この塗り壁材を一棟あたり平均で約0.5トンも使用している。
だが、本当の魅力は数字ではない。
左官職人の手仕事によって生まれる、やわらかな陰影。
光を静かに受け止める壁の表情。
時間帯によって微妙に変わる空気感。
大量生産のビニールクロスのように、継ぎ目から汚れていくものとは違う。
住むほどに、空間に深みが増していく。
それは単なる「内装材」ではなく、暮らしの背景そのものなのだと思う。
ただ、悔しいことに——
これは実際に住んでみないと、なかなか伝わらない。
数値やカタログだけでは説明しきれない。
特に、この梅雨時期に入居された方だけが気づく、“空気の純度の違い”がある。
家は、見た目だけではわからない。
本当に大切なのは、
毎日深呼吸したくなるかどうか、なのかもしれない。

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