福岡県注文住宅 | 株式会社長崎材木店一級建築士事務所 | 設計士と作る素敵な家 自由設計デザイン
「福岡注文住宅」

TEL092-942-2745

営業時間 9:00〜18:00 (水・木曜定休)

創業者の想い

CAPTAIN'S TWEET

永久の未完成、これ完成。

永久の未完成、これ完成。

先日、宮沢賢治
「永久の未完成、これ完成。」
という言葉に出会った。

その瞬間、建築という仕事の本質を、静かに言い当てられた気がした。

図面を引き、素材を選び、職人が手を入れ、一軒の家が出来上がる。
世間では、それを「完成」と呼ぶ。

だが、本当は違う。

家は、引き渡した瞬間から、ようやく始まる。

無垢の床につく小さな傷。
柱の日焼け。
季節ごとに表情を変える庭の木々。

子どもは成長し、夫婦も歳を重ね、暮らし方も少しずつ変わっていく。

家とは、完成して終わるものではない。
時間とともに、住み手とともに、ゆっくりと変化し続ける。

だから私たちは、最初から“完成されすぎた家”をつくらない。

流行だけでつくられた家は、時代が変われば古臭くなる。
だが、本当に良い家は馴染んでいく。

私たちがつくりたいのは、余白のある家。

素材が生きていて、手仕事の気配が残っている家。
住み手が手を入れ、庭が育ち、家具が馴染み、暮らしの記憶が木や壁に染み込んでいく。

そうやって家は、少しずつ“その人の家”になっていく。

我々には、「より美しく、住み継ぐ。」
というブランドメッセージがある。

新築の瞬間を頂点にするのではない。

十年後。
二十年後。
さらに味わいを深めながら、次の世代へ受け継がれていくこと。

私たちは、その“時間”そのものを設計したいと思っている。

夕暮れの光が差し込んだ時、
ふと「ああ、いい家になったな」と思えること。

それは、新築の美しさとは少し違う。

人が暮らした時間。
手入れしてきた痕跡。
静かに積み重なった記憶。

それらが重なり合って、家は深みを帯びていく。

古くなるのではない。
馴染んでいく。

新築の頃より、十年後のほうが美しい。

それが、賢治の言葉「永久の未完成、これ完成。」に対する、私なりの解釈である。

代表のつぶやき 一覧へ