盛り盛りの化粧をしたメイクと、
手をかけすぎないナチュラルなメイク。
どちらが正しい、という話ではない。
どちらが長く、自分らしくいられるか、という話。
若いころは、いくらでも盛れる。
流行も楽しめる。
変化を楽しむ時期も、確かにある。
でも、年齢を重ねるにつれて、
・肌の質
・表情
・所作
・日々の積み重ね
が、少しずつ表にあらわれてくる。
盛り盛りの化粧は、
ある時点から「自分を引き立てるもの」ではなく、
自分を守るための鎧になることがある。
ナチュラルなメイクは、
隠すものが少ない分、
その人の暮らしや考え方が、やさしくにじみ出る。
これは、住まいにもよく似ている。
インスタによる住宅のファッション化
いまの家づくりは、
写真や画面の中で「いかに目立つか、きれいに見えること」を
とても大切にする時代になった。
枠のない窓、凹凸の少ない外観、
白く整った壁。スッキリ感がトレンドである。
どれも、洗練されていて、素敵に映る。
けれどそれは、一瞬の切り取り。
つまり完成した瞬間がいちばんきれい
という前提で投稿されている。
家は、そこから暮らしが始まる場所。
毎日の料理、洗濯、子育て、季節の移ろい。
そのすべてを受け止めていく。
枠なしモダンは、盛り盛りの化粧に少し似ている
枠なしモダンの家は、
完成直後はとても美しい。
ただ、
汚れや傷、暮らしの跡がつくことを、
あまり得意としていない。
常に手をかけ続けなければ、
美しさが保てない家もある。
それは、
毎朝しっかりと盛らないと
「自分でいられない」状態に
少し似ているかもしれない。
上質な木の家は、ナチュラルな美しさ
上質な木の家は、
決して派手ではない。
けれど、
・触れたときのやさしさ
・光の入り方
・時間とともに深まる色合い
暮らしの中で、少しずつ良さがわかってくる。
手をかけすぎなくても、
きちんと整って見える。
それは、
肌そのものがきれいな人のような、
無理のない美しさだ。
歳を重ねると、選ぶものが変わってくる
年齢を重ねると、
「見栄えや、目立つかどうか」よりも、
「心地いいかどうか」を大切にしたくなる。
人も、家も、同じ。
無理をしなくても、
自然体でいられること。
長く暮らす場所だからこそ、
時間に寄り添ってくれる住まいを選びたい。
私たちが大切にしていること
私たちは、
強く主張する家はつくっていない。
流行を否定もしない。
ただ、流行だけには頼らない。
暮らしの中で、
ふと「いいな」と思える瞬間が、
何年も続く家。
盛らなくても、
きれいでいられる家。
インスタの一瞬より、
日々の暮らしの積み重ねを大切にしたい。
そんな人に、
そっと寄り添う家づくりをしていきたい。

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