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創業者の想い

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深さという選択

数ではなく、深さで仕事をするという選択。

商いの世界では、「昨年対比」という言葉がよく使われる。

去年よりどれだけ伸びたか。
売上はどれだけ増えたか。
規模はどれだけ大きくなったか。

それが、会社の良し悪しを測る物差しのように扱われている。

だが、私は時々思う。
それは本当に、顧客のためなのだろうか。

投資家や銀行にとっては重要な指標であろう。

去年より多く。
今年はさらに多く。
来年はもっと多く。

その考え方が、すべて間違っているとは言わない。
高度成長期のように、世の中全体が前へ前へと膨らんでいた時代なら、
それも一つの正義だったのだろう。

だが、今は違う。

人は減り、市場は縮み、価値観は細かく分かれている。
その時代に、なお昨年対比だけを追いかけるなら、どこかで必ず無理が出る。

時間を削る。
手間を省く。
人の神経をすり減らす。
品質の奥の方を、少しずつ薄くする。

削られるのは、いつも目に見えにくいところだ。
だが、家づくりにおいて本当に大事なのは、たいていそういう場所にある。

我々は、年間24件と決めている。

それ以上は、翌期に持ち越す。

決して多くはない。
むしろ少ない。

だが、その24件にどれだけ深く向き合えるか。

一件一件に時間をかけ、設計で迷い、現場で考え、
納得がいくまで手を入れる。

完成までに時間をいただくこともある。
場合によっては、その分が価格にも反映されるかもしれない。

決して安易で、手軽な選択ではない。

だが、それをやり切るには、この数が限界だと思っている。

数だけを追った100件より、
深く向き合った24件の方がいい。

深く、深く、日々良いものを追い求めていく。

これは現状維持ではない。
「深さで仕事をする」という選択である。

私は、音楽やオーディオが好きだ。

1970年代から90年代にかけて、各メーカーはそれぞれの音を競っていた。
売上を誇る会社もあれば、最先端の技術を誇る会社もあった。

その中に、頑固なまでに自分たちの音を守る会社があった。

時代が過ぎ、多くの名前が消えていった。

最後に残ったのは、派手な会社ではなかった。
安く大量に売った会社でもなかった。

良い音を、真面目に、顧客へ届け続けた会社だった。

結局、残る仕事とはそういうものなのだと思う。

家も同じである。

家は、数を売るものではない。
人の人生に、長く付き合うものだ。

だから我々は、数を追わない。
深さを選ぶ。

24件。

その一件一件を、きちんとつくる。

数を誇るのではなく、深さで信頼を積み重ねる。

それが、時間に耐える会社の姿だと、私は信じている。

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