福岡で住宅ローンを取り扱っている主な金融機関は以下の通りです:
本日は 「住宅ローンの選び方(その1)」 というテーマで、住宅ローンについて解説していきます。
今回の第1回目では、住宅ローンの概要についてざっくりと説明していきますので、最後までご覧いただければと思います。
住宅ローンにはさまざまな種類がありますが、大きく分けると 2つ に分類されます。
銀行には以下のような種類があります。
これらをまとめて 「銀行」 として扱います。
銀行の住宅ローンには、主に 3つの金利タイプ があります。
現在は低金利時代のため、どの銀行でも 1%未満(例:0.5%~0.7%程度) で借りられるケースがほとんどです。ただし、全期間固定金利 は他のタイプより金利が高く、2%台半ば で推移しています。
銀行の住宅ローンには 3つの特徴 があります。
金利タイプが選べる
団体信用生命保険(団信)への加入が必須
「フラット35」 は、住宅金融支援機構が提供する住宅ローンです。特徴を3つ挙げます。
全期間固定金利
団体信用生命保険(団信)への加入が任意
借入額の9割までが低金利
銀行ローン | フラット35 | |
---|---|---|
金利 | 変動・固定から選択可(1%未満も可) | 全期間固定(1.3%~1.5%程度) |
団信 | 必須 | 任意 |
病歴がある方 | 団信加入が難しい場合あり | 団信なしで借入可能 |
自己資金 | 必須ではない | 9割超の借入は金利UP |
団体信用生命保険(団信)は、住宅ローンの契約者が死亡または所定の高度障害状態になった場合に、保険金によってローンの残債が返済される生命保険です。以下にその詳細を説明します。
: 団体信用生命保険は、金融機関が保険契約者となり、住宅ローン契約者が被保険者となります。保険期間は住宅ローンの契約期間内で、死亡や高度障害状態になった場合に保険金が支払われ、残債が完済されます。
: 保険金は金融機関が直接受け取り、住宅ローンの残債を返済します。したがって、遺族が直接保険金を受け取ることはできません。
: 死亡や高度障害状態に備えた基本的な保障を提供します。
: がんに罹患した場合にも保険金が支払われます。
: がん、急性心筋梗塞、脳卒中などの疾病に罹患した場合にも保障されます。
: さらに糖尿病や肝硬変なども含む広範な疾病に対する保障を提供します。
: 介護が必要な状態になった場合にも保険金が支払われます。
: 契約者が死亡または障害状態になった場合、家族がローン返済に困ることがありません。
: 事業を続けるために必要な資金を確保する手段としても役立ちます5。
項目 | 団体信用生命保険 | 生命保険 |
---|---|---|
保険金額 | 住宅ローン残債分 | 契約者が決めた金額 |
保険金受取人 | 金融機関 | 契約者が指定した受取人 |
保障期間 | 住宅ローン契約期間 | 契約者が決めた期間 |
保険料 | 金融機関が負担する場合もある | 契約者が支払う |
解約 | 中途解約不可 | 中途解約可能 |
保険料控除 | 対象外 | 対象 |
このように、団体信用生命保険は住宅ローンの返済を保障するために特化した商品であり、生命保険とは異なる特徴を持っています。
・福岡特有の金融機関のローン商品(福岡銀行、西日本シティ銀行など)を比較すること
・変動金利、固定金利、フラット35の違いを理解し、ライフプランに合った金利タイプを選ぶ
・地震保険の加入も視野に入れ、警固断層などのリスク対策を考慮する
・福岡銀行:プレミアム住宅ローンで年0.475%からの低金利を実現
・西日本シティ銀行:居住地や勤務先が取引エリア内なら利用しやすい
・北九州銀行:がん保障付き住宅ローンが金利上乗せなしで利用可能
・佐賀銀行:申込日など3つの時点の中で最も有利な金利を選べる
・肥後銀行:災害復旧ローンやSDGs対応商品など地域特性に配慮したプランが充実
項目 | 銀行ローン | フラット35 |
---|---|---|
金利 | 変動・期間固定・全期間固定(1%未満も可) | 全期間固定(例:1.3~1.5%前後) |
団体信用生命保険 | 原則必須 | 任意 |
健康状態の影響 | 病歴によっては借入が難しいことも | 団信なしでも借入可能 |
自己資金 | 要件緩やか | 9割超の借入で金利UPの可能性あり |
・ローン契約者が死亡または高度障害になった場合にローン残債を肩代わりする保険
・保険金は金融機関が直接受け取り、遺族にローン負担が残らない
・加入には健康状態の告知と保険会社の審査が必要
・基本団信:死亡・高度障害に対応
・がん保障付き団信:がん罹患時にも保障
・三大疾病付き団信:がん、心筋梗塞、脳卒中に対応
・八大疾病・介護対応型:糖尿病や介護状態にも備えられる広範な保障
項目 | 団信 | 生命保険 |
---|---|---|
保険金額 | 住宅ローン残債に連動 | 任意で設定可能 |
保険金受取人 | 金融機関 | 指定された遺族など |
保険料負担 | 金融機関が負担することもある | 契約者が支払う |
保険期間 | 住宅ローンの返済期間 | 任意で設定可能 |
中途解約 | 不可 | 可能 |
・地震リスクへの備え(警固断層など):地震保険や耐震設計の検討が必要
・地域密着型金融機関の強み:金利、保障、地域サービスなど特色のあるローン商品が豊富
・地元工務店との連携:資金計画も含めた一体的な提案を受けやすい
今回は住宅ローンの概要について解説しました。今後 第2回・第3回 では、より詳しく解説していきますので、ぜひご覧ください。
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