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軒と吹抜けと太陽のはなし 

今回のブログはスタジオマネージャーの堀井がお送りいたします。

今回は見出しにもあるように軒と太陽と吹抜けの関係についてお話したいと思います。

 

そもそも軒とはどこの事かといいますと、外壁から突き出ている屋根の事です。

通常、軒がある外観の場合はおよそ1mから1.2mの軒の長さで設計させていただいてます。

この軒の出幅(軒の出)と太陽の角度、吹抜けの有り無しは住宅を設計するにあたり非常に重要です。

この重要な要素をしっかりと検討して計画しなければ実に暮らしにくい家になってしまうかもしれません。

このことを一つ一つ紐解いていきましょう。

 

ではまずは太陽の角度です。

わかりやすいように2019年の夏至6月21日・冬至12月22日の福岡県古賀市の場合で見ていきます。

下の表はそれぞれの一番太陽の高度が高いところを赤枠で囲っています。

 

冬至では12時15分の32.86°が最も太陽の高い角度ですね

夏至では12時15分の79.65°が最も太陽の高い角度になってますね。

 

あくまでも真南に家が向いている場合ですが、この場合の太陽と家の関係を絵にしてみるとこんな感じになります。

 

お分かりの通り夏至に関しては軒が出ていることにより室内にほぼ直射日光が入ってきていないのがお分かりいただけると思います。

軒は長ければ長いほど日差しを遮る効果が期待でします。

しかし冬至に関してはキッチンの当たりまで直射日光が入ってきているのが分かります。冬場にここまで光が入るのは部屋を暖めてくれるのでこれはこれでありがたいですね。

 

ですがこれは吹抜けがある場合です。

最近のお家では吹抜けがあるお家もたくさんありますが、2階のスペースを有効に使いたいや冬場の暖房効率を考えると吹抜けはいらないというご意見もあるかと思います。

 

では吹抜けが無い場合も検討してみましょう。

夏至に関しては大きな変化はありませんが冬至に関してはかなり様子が変わってますね。

1・2階とも家の半分ぐらいまでは光が入ってきています、でも吹抜けがある場合と比べ半分くらいになってます。

これではキッチンが暗い??冬場寒い??と感じることもあるかもしれませんね。

 

・・・・・?????

 

あれ矛盾してますよね・・・

冬場の温かさ(暖房効率)を気にして吹抜け無くしたのに・・・・

 

そうなんです実際にこうして比べてみると分かるんですがどちらが絶対にイイとはならないんです、敷地の条件や何で暖を取るのかなど総合的に判断しなければいけないんです。例えば冬場にどのくらいの日数天気が良くて日が当たってくれるのかなども地域地域によって違いますので、過去のデータなどから予測するしかありません。

 

例ですが2014年の一年間の日射時間のランキングでは福岡は47都道府県において36位で1810時間です。

30年間の全国と福岡の月別平均日射時間をグラフにすると下記のようになります。

【紫が福岡で水色が全国平均】

福岡は冬場は全国に比べて日射時間が短いのに、夏場の7月から10月は逆に全国平均より日射時間が長くなってます。

 

今回は6月と12月で検討しましたが、実際に夏場の一番暑い時期8月9月ではどうなるのか?なども検討の余地が大いにありそうですよね。

設計をする場合には大切な要素の一つになります、これから間取りを検討される皆様も設計士と一緒に軒の長さや吹抜けの有無

立地の日射条件なども考慮していただければと思います。

長文になりましたが、軒と吹抜けと太陽のおはなしでした。

 

ではまた。

 

 

 

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