こんにちは。
薪ストーブ担当の長崎マサヤです。
今回は、展示場で使っている薪割りマシンのメンテナンスを行いました。
10年以上、黙々と薪を割り続けてくれていた頼もしい相棒。
それがある日、営業スタッフからの一報で動かなくなってしまったのです。
「エンジンが掛からないんですけど、ちょっと診てもらえませんか?」
とのことで、さっそく確認。
実は私、機械に関しては少しばかり自信があります。
エンジンの音や振動の変化など、ちょっとした異常も感覚的に分かる方です。
しかし今回は、キャブレター内部に手を出す段階でストップ。
念のため、社内の車両整備担当のプロに相談してみました。
結論から言うと、原因はキャブレター内の「ニードルジェット」の脱落でした。
このパーツは燃料の微調整に関わる非常に重要な部品です。
通常、そう簡単には外れるものではありません。
では、なぜ欠落したのか。
ヒントは「タイヤ」にありました。
この薪割りマシン、長年の使用でタイヤの空気圧が低下していたにも関わらず、
そのまま使用されていたのです。
タイヤは、実はエンジン振動の“緩衝材”としての役割も担っています。
空気が抜け、タイヤが機能を果たさなくなっていたことで、
エンジンの振動が直にキャブレターへ伝わり、ついにはニードルジェットを吹き飛ばしてしまった──
というのが今回の故障のメカニズムです。
部品を取り寄せて組み付け後、スターターを引くと──
「ブロロロロッ……!」
一発始動です。
やはり機械は正直です。
正しい部品と、正しいメンテナンスで、また元気を取り戻してくれました。
これでまた、展示場での薪割り作業もはかどりそうです。
日々の暮らしを支える機械たちにも、たまにはメンテナンスという“ご褒美”を。
Q. ニードルジェットとは何ですか?
A. キャブレター内で燃料と空気の混合を調整する非常に重要なパーツです。これが無いと燃料供給が正常に行えず、エンジンがかからなくなります。
Q. 薪割りマシンのタイヤの空気圧ってそんなに大事なんですか?
A. はい、大事です。タイヤは地面との接地性だけでなく、エンジンの振動吸収にも一役買っています。空気が抜けると、振動が機械全体にダイレクトに伝わり、故障の原因になります。
Q. 薪割りマシンはどれくらいの頻度で点検すればいいですか?
A. 使用頻度にもよりますが、最低でも年に1〜2回は点検・整備をおすすめします。特に長期間使用していない場合は、キャブレターの清掃やタイヤの空気圧チェックは必須です。
Q. 自分で直すのは難しいですか?
A. エンジンやキャブレターの知識がある方であれば可能ですが、不慣れな方は無理せず専門家に相談することをおすすめします。誤った整備はかえって故障を悪化させる可能性もあります。
Q. 展示場では実際に薪割りを見せてもらえますか?
A. タイミングが合えばご覧いただけます。見学をご希望の際は、事前にスタッフまでお声かけください。薪ストーブの実演や、実際の薪割り風景は多くの方に好評いただいています。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。