こんにちは。長崎材木店の設計士、八川です!
「注文住宅の間取りって、どうやって考えているんですか?」
お客様からよくいただくこのご質問。
実は、完成した図面の裏側には、たくさんの“試行錯誤”と“物語”が詰まっています。
今回はそんな「設計の裏側」を少しだけご紹介します^^
モデルハウス「オハコモデル」のある空間を例に、実際にどんな流れで間取りを描いているのかを一緒に見ていきましょう。
設計士が最初に手に取るのは「方眼紙」。
このマス目の上に、柱・壁・扉・窓を丁寧に描いていきます。
①まずは、このようなマス目の入った方眼紙を用意します^^
②四角い柱を描いてあげましょう
③このように壁を描きます
これだけでも、お部屋としての空間が見えてきましたね^^
④お部屋には扉をつけてあげましょう
引戸にしてあげると、開戸に比べてお部屋を広く使えます^^
⑤各お部屋に窓があると「気持ちの良い風」と「暖かい光」が入って嬉しいですね^^
端っこにあるのは奥様が助かる勝手口です!
※この横すべり窓については、前回の記事でアドバイザーの肥前が詳しくご説明しています!
「窓のヒミツ。」
⑥次はお部屋の中を描いてみましょう~
一番左のお部屋には「お風呂」
隣のお部屋には「洗濯機」と「洗面台」
残り湯を使うときに、浴室の隣に洗濯機があると近くて便利です^^
隣の隣のお部屋には「冷蔵庫」と「カップボード」
冷蔵庫はダイニングからもキッチンからも取りやすい位置に~
最後は「キッチン」を描きましょう~
お疲れ様でした^^
これで間取りは完成です!!
勝手口の外に「物干し空間」を作ったら~
奥様に人気!「短い家事導線」の完成です^^
さて、ここが展示場のどの場所かわかりましたか??
そうです!!
「オハコモデル」のキッチン空間ですね!!
家事導線が短く、家族を近くに感じられる、暖かい木の雰囲気のおうち、
そんな私の好きな空間を、今回描かせていただきました^^
こ~んな感じで、私たち設計はふだん
あ~でもない…こ~でもない…こっちの方が便利かな?
と、言いながら(心で言いながら?)
プラン作成をしています^^
空間の大きさや高さ、風の流れ、光の入り方…
そのすべてを頭の中でシミュレーションしながら、“空気の通る設計”を意識して進めます。
今回はある展示場の「浴室空間とキッチン」を描きました。
間取りづくりのポイントは、「生活の流れを止めない」こと。
たとえば:
浴室の隣に洗濯機 → お風呂の残り湯を活用しやすく、動線が短くなる
冷蔵庫はキッチンとダイニングの中間に → 家族みんなが使いやすい
勝手口からすぐ物干し空間へ → 洗濯→干す→しまうが“最短距離”に
これが、奥様に人気の「短い家事動線」です^^
ただ使いやすいだけではなく、**「心地よさ」**も大切。
窓の位置や高さを考えるときは、【光の入り方】【風の通り道】【隣家との距離】なども配慮しています。
なかでも「引き戸」はおすすめ。開閉スペースがいらないので、空間をより広く、柔らかく使うことができますよ。
そう、今回描いたのはモデルハウスのキッチン〜水まわりの家事空間でした!
木の温もり
家族を感じられる距離感
動きやすく、使いやすい配置
このモデルは「実際の暮らしの中で、使いやすいか?」という目線で細部まで設計された空間なんです。
Q. 注文住宅の間取りって、自由に決められるの?
→ はい。ただし「自由=正解」ではありません。お客様のライフスタイルや土地条件に合わせて、プロの視点からアドバイスしながら一緒に考えていきます。
Q. 間取りは最初に全部決めるんですか?
→ いいえ。最初はヒアリングとラフプランから始めて、何度か調整しながら決定していきます。
Q. 家事動線ってそんなに大事?
→ 非常に大事です!動線の良し悪しは、日々のストレスや家事時間に大きく影響します。とくに子育て世帯・共働き世帯では優先順位の高い項目です。
Q. 設計士に直接相談できるの?
→ もちろん可能です。展示場では私たち設計士が常駐しており、お客様の想いをその場で図面に反映できます。
Q. 間取りの打ち合わせって何回ぐらい?
→ 通常は3〜5回ほど。丁寧に確認しながら一緒に形にしていきます。
「注文住宅を建てたいけれど、どこから考えればいいか分からない…」
そんな方にこそ、モデルハウスで“空間体験”をしていただきたいです。
見て、触れて、話して、描いて。
それが、あなたらしい“暮らしのかたち”につながっていきます。
ぜひ、設計士と一緒に、あなただけの間取りを“描いて”みませんか?
ご予約・ご相談は、長崎材木店の展示場までお気軽にどうぞ^^
【文・設計士:八川/監修:長崎秀人】
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。