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大量生産について

人は文明の進化による工業化の中で大量に作るという知恵を身につけた。食品も、車も、その恩恵を受けて、私たちは安く、便利に暮らせるようになった。大量生産には、人間の欲望を満たす側面が確かにある。

だが、問題はその先にある。値段が安いからといって、物を無造作に買い、そして容易に捨てる。そのくり返しの中で、物は「付き合う存在」から「使い捨てる存在」に変わってしまった。保存のために添加物が使われ、車は10年で乗り捨てられる。大量消費が当たり前になると、物には魂が宿らなくなる。敬意も、記憶もそこには残らない。

家もまた、その流れの中で軽んじられてきた。日本の家の不動産価値は十数年でゼロとなり、戦後・昭和の時代には25年ほどで壊して建て替えることが常だった。本来、人が育ち、家族の物語が刻まれるはずの住まいが、一代を越えずに瓦礫へと変わる。それは単なる建物の喪失ではなく、家族の生活の営みを切り捨てることに他ならない。

もちろん、工業製品で大量生産された物がすべて悪いわけではない。便利さも、価格の安さも大きな意味がある。例えばイームズのシェルチェアー。1950年代よりグラスファイバーで大量に作られた椅子だが今でも大切に使われ続けている。ビンテージものになると高値で取引されている。

しかしながら、人の暮らしを包み込み、世代を越えて残っていくべきものは、決して“使い捨て”であってはならない。長く慈しみ、使う者とともに歳を重ねていく家であってほしい。

私たちが、より美しく住み継ぐために手仕事にこだわるのは、そこにしかない価値があるからだ。手入れをしながら住み続けていく、効率だけでは測れない暮らしの豊かさが、確かにある。人が人として生きる時間を、どう守るのか。その答えの一つが「住み継がれる家」であり、私たちはその価値をこれからも大切にしていきたい。

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