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創業者の想い

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大きくならない、という選択

大きくならない、という選択
――消えない会社であるために
2026年1月 創業明治30年(1897年)から数えるとあと一年で業歴130年になる。
会社を続けていると、
折に触れて、同じ言葉を掛けられる。
「もっと大きくしたほうがいい」
「広げないのは、もったいない」
たいていは、
悪意のない助言だ。
むしろ、好意から出た言葉なのだろう。
だから私は、
すぐに否定はしない。
ただ、そのたびに、少しだけ立ち止まる。
本当に、
大きくなることが、正解なのだろうか、と。

私たち長崎材木店は、
規模の拡大を目的にしてきた会社ではない。
全国に名を広めたいわけでもなく、
棟数を競いたいわけでもない。
効率や再現性を最優先にするつもりもない。
それよりも、
思想と美意識の純度を下げないこと。
その一点だけを、静かに守ってきた。
家づくりという仕事は、
合理性だけでは測れない。
時間が経ったとき、
どう在るか。
住み手の人生のそばに、
どう居続けるか。
そうしたものは、
どうしても、
大量生産やスピードとは折り合いが悪い。

だから私たちは、一棟一棟に手と時間を掛けるため、年間23棟と数を絞る。

予約制にする。
誰にでも売ろうとはしない。
分かりやすさより、誠実さを。
便利さより、納得を。
その結果、
「めんどくさい会社だ」
そう言われることもある。
だが私は、
その言葉を、悪くないと思っている。
むしろ、
その“めんどくささ”こそが、
私たちの仕事の輪郭なのだと思っている。

代表として文章を書くことについても、
考え方は同じだ。
私の書く文章は、
決して親切ではないだろう。
行間が多く、
比喩も多い。
説明も、十分とは言えない。
だが、
誰にでも届く言葉を書こうとは、
最初から思っていない。
この仕事に、
この家づくりに、
どこかで小さな違和感や引っかかりを覚える人。
「ここは、少し他と違う気がする」
そう感じてくれる人にだけ、
静かに届けばいい。
数は、いらない。
深さがあれば、それでいい。

私たちは、
大きくなる会社ではないのかもしれない。
だが、
消えてはいけない会社でありたいと思っている。
流行に迎合せず、
安易に薄まらず、
「変わらない」という覚悟を持ち続けること。
中途半端に広げた瞬間に、
一番大切なものは壊れる。
その光景を、私は何度も見てきた。
だから今日も、
拡大より、深化を選ぶ。
分かりやすさより、正しさを選ぶ。
このやり方は、
万人には受け入れられない。
だが、
それでいいと、私は思っている。
分かる人にだけ、
深く届く家をつくる。
それが、
長崎材木店の家づくりであり、
代表としての、私の覚悟である。

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