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子ども部屋は“狭くていい”という「羽ばたく準備室」という考え|閉じこもらせない間取りの工夫と設計アイデア【福岡注文住宅】

子ども部屋は”狭くていい”という選択肢|閉じこもらせない間取りの工夫と設計アイデア【福岡の注文住宅】


はじめに

注文住宅の打ち合わせでよく聞かれるのが「子ども部屋、何畳にしますか?」という質問。でも、その問い自体に違和感を感じる方もいるかもしれません。

子ども部屋は、広ければいいというものではありません。むしろ「狭いこと」が、子どもの健やかな成長と、家族の絆を育むために、意味のある”選択”になることもあるのです。

✅ この記事はこんな方におすすめ

  • 子ども部屋の広さに迷っている方
  • 将来の使い道まで考えた家づくりをしたい方
  • 家族とのつながりを大切にした設計をしたい方
  • 福岡の気候や住まい事情に合った住宅設計を知りたい方

【結論】子ども部屋は”狭くていい”。理由は「閉じこもらせない」から

注文住宅を建てるご家庭の多くが「子ども部屋は6畳以上が理想ですか?」と尋ねられます。しかし、私たちが提案するのは、あえて4~4.5畳のコンパクトな子ども部屋です。

その理由はシンプルです。子どもを部屋に”閉じ込めない”ため。そして、”家族の中で育てる”ためです。


【1】なぜ広くなくていいのか?

子ども部屋の役割は「寝る・着替える・ちょっと集中する」だけ

子ども部屋に長時間滞在させる必要はありません。テレビやゲームを設置して個室化すると、家族との関わりが希薄になりがちです。

✅ 家族との会話が減る
✅ 生活リズムが乱れる
✅ 親の目が届かなくなる

子ども部屋は「育つ場所」ではなく「羽ばたく準備室」

子ども部屋に求めるべきなのは「広さ」ではなく、「つながり」。個室で完結する暮らしではなく、家族の中に居場所がある暮らしこそが、心の豊かさと自立心を育てます。


【2】推奨の広さと間取りアイデア

  • 最小限:3畳+収納でOK
  • 快適に使うなら:4.5畳前後+オープンクローゼット
  • 兄弟姉妹で共有する場合は「1室2ドア+後から仕切る」設計が◎

🛠️「1室2ドア」は将来の間取り変更に対応しやすく、建築コストの最適化にもつながります。


【3】”閉じこもらせない”ための設計ポイント

✅ 気配がつながる工夫

  • 子ども部屋とリビングを近づける
  • 引き戸や室内窓で”見えないつながり”をつくる
  • 廊下にスタディコーナーを設けて”気配の通り道”にする

✅ 家族の共用スペースを活用

  • リビングの一角に「スタディカウンター」を
  • ダイニングテーブルで宿題できる動線づくり
  • 2階ホールや階段下に”読書の小部屋”を設置

【4】将来まで使える”柔らかい設計”とは?

子どもはいつか巣立ちます。そのとき、子ども部屋が「物置化」してしまうのはもったいない。

たとえば最初は広めの1室(10~12畳)としてつくり、将来的に壁で仕切ったり、独立後はまた一部屋に戻したり可動収納で分けることも可能です。

これにより、成長に応じたフレキシブルな使い方ができます。

🪟 可変性のある設計

  • 可動収納で区切る
  • 将来は書斎、趣味部屋、ゲストルームに転用可能

🛏️ 使い道の例

  • トレーニングルームや趣味室に
  • 在宅ワーク用の個室に

【5】特に福岡の住まい事情に合った子ども部屋とは?

✅ 高温多湿・梅雨・台風に対応

  • 狭い部屋だからこそ換気計画は重要(できれば2方向の窓+24時間換気)
  • 無垢材や塗り壁材などの自然素材の内装で湿気対策と心地よさを両立

✅ 都市部の限られた敷地にもフィット

  • 延床20坪台でも家族4人で快適に暮らせるプランが可能
  • 子ども部屋の最適化=家全体のゆとり創出

【FAQ】子ども部屋に関するよくある質問

Q. 子ども部屋は何畳が理想ですか?
A. 最低3畳あれば十分です。多くの家庭では4.5畳で快適に使えます。

Q. 将来仕切れる設計は可能?
A. はい。「1室2ドア2スイッチ」の間取りにしておけば、将来の分割も容易です。

Q. 子ども部屋に机や収納を全部入れるべき?
A. いいえ。収納は共有スペースに集約する方法もあります。机はリビングで兼用も◎。

Q. 狭いと子どもがかわいそうでは?
A. 逆に「ちょうどいい広さ」は創造力を育み、家族との関係を深めます。狭さは悪ではありません。


【まとめ】前述のように、子ども部屋は「育つ場所」ではなく「羽ばたく準備室」

子ども部屋に求めるべきなのは「広さ」ではなく、「つながり」。個室で完結する暮らしではなく、家族の中に居場所がある暮らしこそが、心の豊かさと自立心を育てます。

長崎材木店一級建築士事務所では、暮らし方や教育観に寄り添った間取り提案を大切にしています。「うちの子には、どんな部屋がいいだろう?」そんな相談から始めてみませんか?

詳細な情報や具体的なアドバイスについては、弊社設計士までお尋ねください。

文責・監修:長崎秀人
福岡県の注文住宅専門の設計事務所「長崎材木店一級建築士事務所」代表。
業界歴35年、建築士・宅地建物取引士資格保有。
設計から施工、不動産取引まで一貫対応する体制で、信頼性の高い住まいづくりを支え続けている。

私たち長崎材木店一級建築士事務所は、”より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。

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