こんにちは!施工管理の鬼丸です。
どんどん新しいものが生まれ、流行の移り変わりも目まぐるしい今の時代。
そんななか、私はどこか“逆行している”のかもしれません。
車、スニーカー、古着……
どれも、私が生まれるよりも前にこの世に出て、
それでも今なお多くの人に愛されているモノたちです。
そこに宿るのは、ただの「古さ」ではなく、時間という名の魅力だと思うのです。
当時の職人のこだわり、時代背景、使い込まれてできた傷や色褪せ――
そうしたものすべてが、そのモノの「個性」になっている。
最近ふと思いました。
「家づくり」も、きっと同じだなと。
私たちがつくる家には、無垢の木を多く使います。
上棟のときに現場に届く木材は、まるで新品の靴のように真新しく、凛としています。
でも、月日が経つと、だんだん色味が変わり、艶が出て、やわらかな表情に変わっていく。
あるときは傷がついたり、シミができたり、
けれどそれすらも「暮らしの跡」として、その家にしかない味わいになっていくんです。
無垢材は、人と同じように「生きている」からこそ、
変わることを受け入れてくれる。
その変化を楽しんだり、少し手を入れて補修して、また使い続けたり。
そんなふうに**“手をかけるほど、愛着が深まる家”**を、これからもつくっていきたいと思っています。
古いものの中にある“本物の良さ”を知っていると、
今の時代に生まれる新しいデザインや技術にも、より深く魅力を感じられる気がします。
私たちがつくる家も、まさにそう。
昔ながらの素材や技法を大切にしながら、
現代の暮らしに合った性能やデザインを融合させていく。
そうしてできた住まいが、10年後、20年後に
「この家を建ててよかった」と思ってもらえるように。
私はそんな家づくりに、これからも真剣に向き合っていきます。
さて、GW中は遠出される方も多いと思います。
どうか交通安全に気をつけて、楽しいお休みをお過ごしください!
私も少しだけ地元に帰って、のんびりしてこようと思います。
また現場で元気にお会いできるのを楽しみにしています!
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。