「海が見える場所に、家を建てたいんです」
そんな声を、私たちはこれまで何度も聞いてきました。
窓の外に広がる水平線。
潮風が運ぶやさしい香り。
静かに耳をすませば聞こえてくる波の音。
海のそばでの暮らしには、ほかの場所にはない特別な魅力があります。
でも同時に、自然と向き合うからこそ、知っておくべきポイントもあります。
今回は、長崎材木店で家づくりをされる方からよくいただくご質問にお答えしながら、
海辺で暮らすという選択を、もっとリアルに感じてもらえたらと思います。
A.「塩害対策」「風向き」「湿気管理」が3大ポイントです。
外壁や屋根には、塩害に強い素材を選ぶことが大切です。
窓の位置や風の通り道を意識した設計で、自然の風と上手に付き合えます。
床下や小屋裏の通気・断熱も、湿気をためない大事な工夫です。
A.以下のような素材がよく使われます。
屋根材:ガルバリウム鋼板(高耐候タイプ)、陶器瓦
外壁材:無機塗装サイディング、左官仕上げ(塩害対応)
金物類:ステンレス・亜鉛メッキ・溶融亜鉛めっきなど
これらをバランスよく使うことで、見た目も機能も損なわずに耐久性を高めることができます。
A.定期的なお手入れと、素材選びで十分対応できます。
樹脂サッシやアルミ+樹脂複合サッシは塩害に強くおすすめです。
ガラスはLow-E複層ガラスなど、高断熱で結露も防げるタイプを。
年に数回の「やさしい水洗い」だけでも、塩分の付着を落とせます。
A.はい。設計段階から風への配慮は欠かせません。
開口部の大きさや向きを工夫し、耐風等級にも配慮します。
軒の出方やバルコニーの形状が、風の流れに与える影響も重要です。
シャッターや雨戸の設置は、台風時の備えとして安心材料になります。
A.敷地とプラン次第で、かなり自由に設計できます。
最初に「どこからどんな景色を眺めたいか」を伺います。
リビングやキッチンに視線の抜けをつくることで、毎日の生活がぐっと豊かになります。
景色を楽しみながらも、隣家との距離や目線をどう切るかが設計の腕の見せ所です。
A.「自然のゆらぎを楽しめる人」にこそ、おすすめしたい暮らしです。
潮風、波音、空と海の色の変化を、日常として楽しめる方
少しのメンテナンスも**“付き合い”の一部**と捉えられる方
忙しい毎日からふっと抜けて、「心を整える時間」を求めている方
家というのは、ただ雨風をしのぐための箱ではありません。
たとえば、
窓から広がる海をぼんやり眺めながらコーヒーを飲む朝。
潮風に吹かれながら、テラスで本を読む昼下がり。
沈む夕陽を家族と見ながら過ごす、何気ない夕暮れ。
そうした何気ない時間が、人生をじわりと豊かにしてくれる。
自然とともにある家づくり。
それは「建てる」ことではなく、「生きる場所をつくる」ことなのかもしれません。
📌 海のそばでの家づくりをお考えの方へ
お気軽に長崎材木店までご相談ください。
土地の選び方から、塩害対策の設計、そして「心がゆるむ暮らし」のつくり方まで。
海辺の家を知り尽くした設計士・施工管理者がサポートいたします。
こちらは弊社 海の見えるスタジオLAND SHIP 見学可能です。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。