家の外壁、最近こんなふうに感じたことはありませんか?
窓の下に黒いスジが出てきた…
白い壁がくすんできた気がする…
なんだか家全体が“疲れて”見える…
それ、外壁の汚れが原因かもしれません。
外壁は毎日、雨・風・砂ぼこり・黄砂・排気ガスなどから私たちの暮らしを守ってくれています。
でも、放っておくと「雨だれ跡」や「黒ずみ」「黄ばみ」がどんどん目立ってきてしまうんです。
そこで今回は、家づくりのプロがやさしく解説。
ご家庭でもできる「外壁掃除の基本とコツ」を、ステップごとにご紹介します。
外壁の汚れにはいくつかのパターンがあります。
原因を知っておくことで、どのように掃除すればいいのかがわかりやすくなります。
汚れの種類 | 原因 | よく見られる場所 |
---|---|---|
雨だれ(黒い筋) | 雨水に含まれるホコリや大気中の汚れ | 窓の下、換気口の下、サッシまわり |
水垢 | 雨や結露による水分の残り | 壁のくぼみ、軒下 |
黄砂・砂埃 | 春先の黄砂、風に乗った粉じん | 外壁全体、特に北側や道路沿い |
コケやカビ | 湿気や日当たりの少なさ | 北面の壁、植栽の近く |
✅ 外壁用洗剤(中性タイプが無難)
✅ やわらかめのブラシ(柄付きが便利)
✅ 水をかけられるホース
✅ ゴム手袋・雑巾
✅ 脚立(必要に応じて)
💡 高圧洗浄機は便利ですが、素材を傷める場合があるため、まずは手作業から試すのがおすすめです。
外壁用洗剤を汚れている場所にスプレーします。
※製品によっては「原液で使う」「水で薄める」など使い方が異なるので、ラベルをよく読みましょう。
汚れに洗剤が浸透するまで、しばらくそのままにしておきます。
※晴れた日がおすすめです(雨だと流れてしまいます)
シャワーやホースで、上から下へ向かってやさしく水をかけます。
※窓や換気口に水が入らないように注意!
🔹 Step 4:やわらかいブラシでこする
表面をやさしく、力を入れすぎないようにブラッシングします。
汚れがしつこい場合は、同じ作業を2〜3回繰り返しましょう。
雑巾+長柄の棒やモップが便利
窓の周りなどは、雑巾でホコリを拭いてから水をやさしく流す
窓の下から水を当てるのは絶対NG!
→ 窓の構造上、下からの水圧で室内に水が入り込むリスクがあります。
**年に2回(半年に1回)**が理想です
雨の多い季節の前後(梅雨明け・秋のはじめ)がおすすめ
黄砂が気になる春にも実施すると◎
「汚れてきたな」と感じる前にお手入れすることで、キレイが長持ちします。
Q:市販の外壁洗剤って安全ですか?素材を傷めませんか?
A:
基本的に「外壁専用」と表示されている洗剤は、素材に配慮されています。
心配な方は「中性洗剤」と書かれたものを選ぶと安心です。
Q:黒い雨だれが何度洗っても取れません。どうしたらいいですか?
A:
一度で落ちない場合は、洗剤を少し長めに置いて、2〜3回繰り返すと効果的です。
完全に消えなくても、目立たない程度まで薄くすることができます。
Q:高圧洗浄機を使ってもいいですか?
A:
使用できますが、注意が必要です。
塗装が古くなっている外壁や、木・塗り壁など自然素材の場合は、表面を傷める可能性があります。
様子を見ながら、距離を保って使うか、心配な場合は専門業者に相談してください。
Q:掃除が不安です。業者に頼むといくらくらい?
A:
家の大きさや外壁の素材によって異なりますが、相場は3〜6万円前後(足場なし・部分掃除の場合)です。
長崎材木店では、定期点検の際の簡易清掃やアドバイスも無料で行っています。
Q:掃除してもすぐ汚れてしまいます。何か予防法はありますか?
A:
定期的な水洗いと、汚れが定着する前の“早めの対処”が一番の予防です。
どうしても気になる場合は、次の外壁塗装時に「低汚染塗料」を検討するのも一つの方法です。
私たち長崎材木店は、「住んでからの暮らし」も大切にしています。
毎日通る玄関、ふと見上げる壁。そこがきれいだと、なんとなく心が軽くなるものです。
難しいことはありません。
洗剤とブラシと、ちょっとの時間。
それだけで家はぐっと明るく見えます。
「家守り」のひとつとして、外壁掃除もぜひ楽しんでみてください。
ご不明な点や不安なことがあれば、いつでも私たちにご相談くださいね。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。