外壁の汚れで、特に多いお悩みが「窓の下に黒いスジがついてしまう」というもの。
これはいわゆる**“雨だれ汚れ”と呼ばれるもので、窓まわりの排水や湿気にホコリ・黄砂・排気ガスの微粒子などが混ざり、雨とともに流れたあとに黒く線状に残ってしまう現象**です。
こうした汚れは、時間が経てば経つほど落ちにくくなり、外壁そのものに**定着(染み)**してしまうこともあります。
必須アイテム | 説明 |
---|---|
外壁用洗剤(中性) | ホームセンター等で入手可能。雨だれ専用も◎ |
シャワーホース or バケツ | 上から水を流すために使用 |
やわらかめのブラシ | 傷つけないようナイロン製が推奨 |
雑巾・タオル | 拭き取りや高所の事前拭きに |
ゴム手袋・帽子 | 安全のため着用を推奨 |
晴れた日を選びましょう(作業前後3時間は雨が降らない見込みの日)
窓やサッシの下に黒い筋が見えたら、汚れが定着する前に対応を!
黒ずみ部分に外壁用洗剤をスプレー。※原液使用 or 希釈タイプは説明書確認
30分ほど放置して、洗剤をしっかりなじませます
シャワーやホースで上からやさしく流します
下から水を当てると窓の隙間から水が入りやすいので注意!
力を入れず、汚れをなでるようにブラシでこすります
1回で落ちない場合は、洗剤 → 放置 → こすり を2〜3回繰り返すと◎
高所の作業はムリをせず、2人作業+長柄モップや雑巾で拭き取りからスタート。
雑巾で先にほこりを取り、上から水を流すように意識しましょう。
「どうしても届かない」「怖い」と感じたら、無理せずプロに依頼することも選択肢です。
時期 | おすすめ理由 |
---|---|
春(黄砂のあと) | 黄砂汚れが固着する前のタイミング |
梅雨明け | 雨が多かった季節のあとで、雨だれが目立ちやすい |
秋 | 乾燥前に落とせば、冬の美観が保てる |
頻度は半年に1回が理想。
黒ずみが「見えた時」が、掃除のタイミングと考えても良いでしょう。
Q:洗っても黒いスジが落ちません。なぜですか?
A:
雨だれ汚れは、時間が経つと外壁の表面に浸透しやすくなります。
完全には消えないこともありますが、繰り返し洗浄することで徐々に薄くできます。定期的な掃除がカギです。
Q:どの洗剤がいいですか?家庭用で代用できますか?
A:
市販の「外壁用中性洗剤」や「雨だれ専用スプレー」がおすすめです。
家庭用の中性洗剤(台所用など)でも代用は可能ですが、効果はやや落ちます。
Q:外壁が白(明るい色)なので、汚れが目立ちやすいです。何か予防策は?
A:
早めの掃除と定期的な水洗いが一番の予防策です。
外壁塗装時に「低汚染塗料」や「セルフクリーニング塗料」を選ぶと、汚れがつきにくくなります。
Q:掃除後、またすぐ汚れるのはなぜ?
A:
原因は、排気ガス・黄砂・結露などの生活環境の中にある常在汚れです。
完全に防ぐことはできませんが、半年ごとの軽い掃除で“溜め込まない”ことが大切です。
Q:雨だれがひどい場合、DIYでは難しいですか?
A:
繰り返しても落ちない、または塗装の劣化や素材の変色がある場合はプロの洗浄・塗装補修が必要になることもあります。
長崎材木店の定期点検やメンテナンス窓口「ハウスレスキュー」までご相談ください。
玄関まわりや窓の下に黒いスジがあるだけで、どんなに素敵な家もくたびれて見えてしまうことがあります。
ですが、雨だれ汚れは、早めに対処すれば落とせます。
ご家庭でのお手入れで充分対応できる範囲が多いので、ぜひ「半年に一度の習慣」として取り入れてみてください。
きれいになった外壁は、きっと暮らしの気分まで明るくしてくれます。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。