福岡県注文住宅 | 株式会社長崎材木店一級建築士事務所 | 設計士と作る素敵な家 自由設計デザイン
「福岡注文住宅」

TEL092-942-2745

営業時間 9:00〜18:00 (水・木曜定休)

家づくり情報 住宅専科

Specialist

福岡で注文住宅を検討中の方へ。中古住宅リフォームの注意点と最新動向

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年4月から、中古住宅のリフォームに関するルールが大幅に変わることをご存知ですか?これまで比較的自由だった大規模リフォームやリノベーションにおいて、建築基準法の改正により、新たな手続きが必要となります。この変化は、福岡で注文住宅や中古住宅を検討している方にも大きな影響を与える可能性があります。本記事では、これらの変更点や具体例、さらに注意すべきポイントを詳しく解説します。

建築基準法改正の背景と変更点

これまで、中古住宅の大規模なリフォームやリノベーションでは、確認申請や完了検査が不要でした。しかし、2025年4月の建築基準法改正により、以下のような変更が適用されます:

• 大規模リフォーム・リノベーションでは確認申請と完了検査が必須
• 手続きの複雑化により、施工費用や工期が増加する可能性

この「大規模リフォーム」に該当する例として、以下が挙げられます。

1. 間取り変更を伴うリノベーション
建物の構造に影響を与える大規模な改修が該当します。たとえば、テレビ番組でよく見る劇的なリフォームがこれに当たります。

2. 耐震補強工事を伴うリフォーム
特に昭和56年以前に建築された旧耐震基準の住宅を購入した場合、この耐震補強工事が必要となることが多いです。

耐震補強工事が注目される理由

旧耐震基準の住宅を購入する際、住宅ローン控除を受けるためには「耐震基準適合証明書」が必要です。この証明書がないとローン控除が適用されず、結果として購入後のリフォーム費用が増えるケースがあります。

たとえば、昭和56年以前の物件では以下が一般的です。

• 購入後、耐震基準を満たすために補強工事が必須
• 証明書を取得することでローン控除を受けられる

耐震補強工事は、大規模リフォームに該当するため、改正後は確認申請や完了検査が必要となります。

費用面での影響

改正によって追加される手続きや検査により、費用が従来よりも増加する可能性があります。具体的には以下の項目が挙げられます。

• 構造計算や確認申請に伴う申請業務費用
• 完了検査の実施により工期が延長、人件費が増加
• 場合によっては施工費用が50万~100万円程度上昇

特に、リフォーム会社が外注で申請業務を行う場合、費用負担が増える傾向があります。一方、専属の設計士がいる場合は費用増加が比較的抑えられることもあります。

注文住宅と中古住宅の選択肢

福岡で住まいを検討する際、注文住宅と中古住宅のどちらが適しているかは重要なテーマです。今回の改正により、中古住宅のリフォームが複雑化するため、自由設計が可能な注文住宅の魅力がさらに高まるかもしれません。

注文住宅のメリット

• 新しい耐震基準を満たすため追加費用が不要
• 好みに応じた設計が可能
• 長期的な安心感

中古住宅を選ぶ場合は、耐震基準やリフォーム費用を含めた総合的な計画が必要です。

終わりに

2025年4月からの建築基準法改正は、住宅購入やリフォームの計画に影響を及ぼします。特に中古住宅を検討している方は、耐震補強工事や確認申請の必要性を考慮した計画が重要です。福岡で理想の住まいを実現するためにも、最新情報を把握し、信頼できる建築会社やリフォーム会社に相談することをおすすめします。

よくあるご質問(中古住宅リフォーム法改正編)


Q.2025年4月に建築基準法がどう変わるのですか?

  • 大規模リフォームやリノベーションにおいて、確認申請と完了検査が義務化されます。

  • これにより、手続きが複雑化し、費用や工期が増加する可能性があります。


Q.どんな工事が「大規模リフォーム」に該当するのですか?

  • 主に以下のような工事です:
     🔹 間取り変更を伴う工事(構造に影響を与える)
     🔹 耐震補強工事

  • テレビ番組のような劇的リフォームも、ほとんどが該当します。


Q.旧耐震基準の住宅でもリフォームできますか?

  • 可能ですが、耐震補強工事が必要になることが多く、法改正後は確認申請・完了検査も必要です。

  • また、住宅ローン控除を受けるには「耐震基準適合証明書」の取得が必須です。


Q.耐震補強工事の費用はどれくらい増える可能性がありますか?

  • 手続き費用や検査費用が加わることで、50万〜100万円程度の増加が見込まれます。

  • 特に、設計や申請を外注する会社では費用負担が大きくなる傾向です。


Q.確認申請の対象にならないリフォームもありますか?

  • 内装・設備の変更など構造に影響しない小規模リフォームは対象外です。

  • ただし、耐震補強や間取り変更を含む工事はほとんどが該当します。


Q.注文住宅と中古住宅、どちらが今後有利になりますか?

  • 注文住宅は新耐震基準に対応しているため、追加工事や申請コストが不要で安心です。

  • 中古住宅は総費用・手続き・建物状態を慎重に見極める必要があります。


Q.中古住宅を購入してリノベーションする場合、どう進めればいいですか?

  • 必ずインスペクション(建物診断)を実施して建物状態を把握しましょう。

  • 耐震性・再建築可否・法規制(セットバック、既存不適格など)を確認した上で、総合的に判断することが重要です。


Q.法改正後も安心して中古住宅を買うにはどうしたら良いですか?

  • 建築士やインスペクターのいる建築会社に相談することで、
     🔹 法改正の内容に即したリノベ計画
     🔹 計画に沿ったコスト管理
     🔹 ローン控除や補助金の活用アドバイス
    が受けられます。長崎材木店ではそのすべてを一貫してサポートしています。

 

文責 監修者 長崎秀人
福岡県の注文住宅専門の設計事務所「長崎材木店一級建築士事務所」の代表。宅建業も営み、業界歴は35年に及び、建築士・宅地建物取引士の資格を持つ。明治30年創業の同社は、設計から施工、不動産取引まで幅広く手掛け、公正なサービス専門性と実績に基づく信頼性の高い情報を提供している。

私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。

家づくり情報 住宅専科一覧

さらに見る