
注文住宅を建てる前に現在の住宅を売却するケースは少なくありません。しかし、物件の売却には思わぬトラブルが潜むことがあります。この記事では、福岡で物件売却を検討している方に向けて、トラブル回避のポイントと具体的な対策を解説します。
中古住宅(戸建て・マンション)を売却する際、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。
売却後に雨漏りが発覚すると損害賠償請求に発展することも。
長期間防除処理をしていなかった場合に被害が進行しているケース。
見た目には分かりにくいが、床や建物全体の傾きがある場合。
経年劣化で漏水などのトラブルが発生する可能性。
これらの問題が売却後に明らかになると、契約解除や損害賠償、さらには裁判に至ることも考えられます。
売主自身が把握している不具合(例:雨漏り、床鳴り、築年数に伴う劣化など)は、事前に営業担当に伝えることが重要です。営業担当が買主に適切に説明できるため、後々のトラブルを防ぐことができます。
インスペクションとは、専門の建築士が建物の状態を詳細に調査し、不具合を明らかにするものです。福岡県ではインスペクションに対する補助金制度が利用可能で、コストを抑えて実施できます(最大7万円程度)。
調査結果を元に必要な修繕を行えば、買主の信頼を得ることができ、スムーズな売却が期待できます。
売却契約時には以下の書類を用意し、買主に詳細を説明することがポイントです。
建物や土地の不具合、近隣トラブルの有無などを記載した書類。営業担当が売主にヒアリングを行い作成します。
キッチンや浴室などの設備の状態をリスト化した書類。不具合がある場合は正確に記載する必要があります。
調査結果を買主に提示し、不安を取り除きます。
売却時のポイントは「隠さず、正直に」です。不具合を隠すことで後々のトラブルを招くよりも、事前に情報を開示し適切な対策を講じる方が、買主との信頼関係を築けます。また、専門家に調査を依頼することで、売主自身の責任回避にも繋がります。
福岡県では宅建協会を通じた補助金制度が利用でき、インスペクションを低コストで実施可能です。詳細については不動産会社や宅建協会に問い合わせてみてください。
はい、主に以下の3つが必要です。
福岡で注文住宅を検討する際、スムーズな売却プロセスを実現するためにも、今回紹介したポイントを押さえてトラブル回避を目指しましょう。安心して次の住まいを計画できる環境を整えることが大切です。
物件売却の成功は「隠さず、正直に」の心構えと、専門家による適切な調査・対策にかかっています。福岡県の補助金制度も活用しながら、安全で確実な売却を実現しましょう。
文責・監修:長崎秀人
福岡県の注文住宅専門の設計事務所「長崎材木店一級建築士事務所」の代表。宅建業も営み、業界歴は35年に及び、建築士・宅地建物取引士の資格を持つ。明治30年創業の同社は、設計から施工、不動産取引まで幅広く手掛け、公正なサービス専門性と実績に基づく信頼性の高い情報を提供している。
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