7月7日といえば「七夕(たなばた)」。
天の川を挟んで織姫と彦星が年に一度だけ出会える日として知られています。
でも、子どもに「どうして会えないの?」と聞かれた時、どう答えればよいか迷ってしまうことも…。
そこで今回は、子どもに伝えやすい七夕の由来とともに、
ご家庭でできる七夕の楽しみ方、そして**“家”という空間で季節行事を味わう暮らしの豊かさ**についてお届けします。
神さまは働き者の娘・織姫に、牛飼いの彦星を結婚相手として選びます。
ところが二人はお互いに夢中になり、まったく働かなくなってしまいました。
神さまは二人を天の川の両岸に引き離します。
でも、毎日泣いていた二人の姿に心を打たれ、年に一度、7月7日にだけ会うことを許しました。
このエピソードには
「働くことの大切さ」「努力する心」「誰かを思う気持ち」が込められているんですね。
季節行事は、子どもとの会話や感性を育む大切なきっかけ。
でも、「忙しくて何もできなかった…」という声も多いです。
そんなときこそ、**“暮らしの中の小さな行事”**として、七夕を楽しんでみませんか?
飾りつけは7月初旬〜7月7日当日までが一般的です。
終わったあとは感謝の気持ちで片付け、お焚き上げや自治体の回収を利用するのもおすすめ。
玄関やリビングの一角に「飾り棚」や「小さなニッチ」があると、行事を取り入れやすくなります。
キッチン横のカウンターや吹き抜けスペースも人気です。
短冊に「家族の健康」「おいしいご飯が食べられますように」など、身近な願いを書いて吊るすだけで、空間に彩りが生まれます。
私たち長崎材木店では、**「家とは、日々を味わう“舞台装置”である」**という考えのもとに設計をしています。
七夕、節分、ひな祭り、十五夜、クリスマス…
こうした行事を「面倒なイベント」としてでなく、“家族の思い出をつくる装置”として楽しめる空間設計ができると、暮らしがちょっと豊かになります。
たとえば:
飾り棚やニッチで、季節を飾る場所をつくる
食卓を囲むスペースに余白を持たせる
窓から夜空が見える間取りにする
こうした“小さな工夫”が、暮らしの質を変えていくのです。
七夕の日。
子どもと一緒に短冊に願いごとを書いて、
空を見上げる。
それだけで、ふだん見落としがちな家族の想いや、暮らしのかたちがふわっと見えてきます。
忙しい毎日の中でも、少しだけ立ち止まって、
「この家でどんな時間を過ごしていきたいか」
そんなことを想う、いいきっかけになるかもしれません。
Q. 七夕の飾りはどこに飾るのがいいですか?
A. リビング・玄関・ダイニングの一角など、日常に溶け込む場所がおすすめです。間取りに飾り棚やニッチを設けると、季節の飾りをしやすくなります。
Q. 季節行事を取り入れる家づくりのポイントは?
A. 飾れるスペースをあらかじめ設計すること、夜空が見える窓、行事食がつくれるキッチン動線など、暮らしに“行事の余白”を持たせることが大切です。
Q. 家で行事を楽しむことに、どんな意味がありますか?
A. 子どもにとって「季節を感じる家」は感性を育てる土壌になります。また、大人にとっても忙しい日々の中で、“自分の暮らしを味わう時間”が生まれます。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。