こんにちは!
福岡東スタジオ 設計士の**八川(やつかわ)**です。
今回は、設計士として大変貴重な体験をさせていただいたアメリカ建築研修のご報告をお届けします!
訪れたのはシカゴ、ピッツバーグ、ニューヨークの3都市。
目的はもちろん、世界的建築家フランク・ロイド・ライトの名建築をこの目で見るためです。
アメリカを代表する建築家であり、近代建築の巨匠。
「自然との調和」「人の心に響く空間設計」を理念に、多くの作品を残しています。
今回は、実際に現地で見学したライト建築の中から、特に印象に残った4つをご紹介します。
ライトが1888年、当時の上司サリヴァンに5,000ドルを借りて建てた、
自宅兼スタジオ(設計事務所)。
この場所で、ライトと若き所員たちは数々の名建築を生み出していきます。
20世紀を代表する建築の数々が、この空間から生まれたと思うと、空気が違って感じられました。
ライトの住宅建築の出発点とも言われる、ウィンズロー邸。
2階建てのシンプルな構成ながら、見事なバランスで設計された外観は、
今見ても古さをまったく感じさせないデザインでした。
「余計な線が一本もない」
という言葉がぴったりの美しさでした。
ライトが手がけた、世界で唯一の公共建築(教会)。
周囲のゴシック様式の教会群とは一線を画す、静かで控えめなデザイン。
入口は目立たない位置に設けられ、通りの喧騒を遮るように壁に挟まれています。
そこに立つと、一歩外界から切り離されるような静寂が訪れます。
内部の照明や素材選びにも、ライトの“人の心を整える設計”が細やかに表れていました。
そして、ライトの代名詞とも言える落水荘(Fallingwater)。
自然の滝の上に大胆に張り出したコンクリートのバルコニー、
まるで森の一部のように馴染む外観。
「建物が風景に溶け込んでいる」
そんな感覚でした。
特に感動したのは、もともと敷地にあった岩や木をほとんど動かさず、建物と一体化させていたこと。
自然を壊すのではなく、敬意を払って借りる──それがライト建築の本質だと感じました。
今回の視察であらためて感じたのは、建築は単なる「モノ」ではなく、
人の心の状態や行動、人生の質にまで影響を与える“場”だということです。
ライトがつくったのは建物ではなく、“生きるための空間”。
それは、私たち長崎材木店が大切にしている
**「暮らしの風景をつくる設計」**と、どこか通じるものがありました。
アメリカで見てきた建築は、今回ご紹介したものだけではありません。
今後もブログで、暮らしに活かせる建築アイデアを交えながらご紹介していきます。
お楽しみに!
A. たとえば「窓の配置で景色を切り取る」「照明を天井からではなく間接的に」「自然素材を活かす」など、すぐに真似できる設計哲学がたくさんあります。
A. 地形や周辺環境によりますが、自然の地形を活かす設計は得意としています。土地探しからご相談いただけます。
A. はい。社内でプレゼン・ディスカッションを行い、設計の引き出しとしてチーム全体に共有しています。
📍私たちの 家づくりは“世界中の知恵”をヒントに進化します
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。