C値とは、住宅の気密性能を示す指標で、簡単に言うと隙間がどれくらいあるかを表す数値となります。(建物全体の隙間面積を延床面積で割った数値)ここでは、C値の計算方法、基準値、気密性を高める方法についてさらに詳しく説明します。
一言で言うならば、C値の計算方法は「建物全体の総隙間面積(cm²)÷床面積(㎡)」でとなります。
※キャッシュカードの面積は約54cm×85cm=45.90 cm²、切り上げると 46cm²です。
このC値計算は、建物全体の床面積に対する隙間の総量を示す指標であり、C値が「全体の容積」に直接関連する数値ではない点に注意が必要です。C値は、建物の気密性能を評価するための指標として使用されています。
C値は、専門の機器を使用して行う「気密測定」によって算出されます。具体的な手順は以下の通りです:
C値の計算式は以下の通りです:
C値には明確な法令基準はありませんが、一般的な目安として以下の値が挙げられます:
C値を低くすることで、省エネルギー効果や快適な住環境を実現できます。以下はC値を低くするための方法です:
C値が低いほど、以下のようなメリットがあります:
福岡県で注文住宅を建てる際に、家の快適性や省エネ性を測る指標の一つとしてこのように「C値(相当隙間面積)」があります。このC値について、どの程度の数値を目標とすべきか、またその根拠について解説します。
気密性能の向上が求められる理由は以下の4つに大別されます。
HEAT20の「2021年度版 設計ガイドブック」に基づき、C値の適正値についてさらに詳しく解説します。
かつてC値は床面積を基準に算出されていましたが、現代の住宅は吹き抜けや勾配天井など多様な空間構造を持つため、単純に床面積だけでは適正な評価が難しいという問題がありました。そこで、HEAT20では、建物の気積(容積)を考慮した「ACH9.8」という新たな指標を採用し、国際基準に準じた形で気密性能を評価するようになりました。
人間が快適に感じる要素の一つに「風速」があります。隙間風が少ないほど快適に感じるため、HEAT20では、快適性を「不満足者15%以下」の基準で評価しました。
この基準に基づくと、ACH9.8値が0.5以下であれば快適であり、これはC値で換算すると0.9程度に相当します。
さらに、気密性能は新築時が最高値であり、時間とともに劣化するため、新築時にC値が0.7以下であることが望ましいとされています。これを補正した結果、HEAT20が推奨するC値は 0.5~0.9 という範囲に落ち着きました。
注文住宅を建てる際に、C値の目標値として 0.5~0.9 を目指すことが推奨されます。この範囲であれば、
といったメリットを得ることができます。
ZEHは、断熱性能の向上、省エネルギー設備の導入、および再生可能エネルギーの活用を通じて、住宅の年間一次エネルギー消費量をほぼゼロにすることを目指した住宅です。
日本政府は、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指しており、補助金制度などを通じて普及を促進しています。
福岡県で注文住宅を建てる際の「C値(相当隙間面積)」について、以下にFAQ形式でまとめました。快適で省エネな住まいを実現するための参考にしてください。
C値とは、住宅の気密性能を示す指標で、「建物全体の隙間面積(cm²)÷延床面積(㎡)」で算出される数値です。
数値が小さいほど隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。
例えば、延床面積100㎡(約30坪)の住宅でC値が1.0の場合、家全体の隙間面積は100cm²、これはキャッシュカード約2枚分の大きさに相当します。
C値には法的な基準は設けられていませんが、住宅性能の目安として次のように分類されます:
C値が低いほど、冷暖房効率が上がり、快適な室内環境を保ちやすくなります。
C値を下げるための主な工夫は以下の通りです:
施工段階から丁寧な気密施工が重要です。
C値は「気密測定」と呼ばれる専用の検査で算出します。主な流れは以下の通りです:
この測定結果から、C値が計算されます。
C値を低く保つことで、以下のような利点があります:
快適性と耐久性の両面から、C値は住まいの品質を示す重要な指標といえます。
※長崎材木店では、すべての新築住宅においてC値の実測値を公開しております。気密測定や施工精度に関するご質問は、どうぞ設計士までお声かけください。
詳細な情報や具体的なアドバイスについては、弊社設計士までお尋ねください。
文責・監修:長崎秀人
福岡県の注文住宅専門の設計事務所「長崎材木店一級建築士事務所」の代表。宅建業も営み、業界歴は35年に及び、建築士・宅地建物取引士の資格を持つ。明治30年創業の同社は、設計から施工、不動産取引まで幅広く手掛け、公正なサービス専門性と実績に基づく信頼性の高い情報を提供している。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、”より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。
Warning: Undefined array key 0 in /home/xb242748/nagasakizaimokuten.co.jp/public_html/wp-content/themes/nagasaki/functions.php on line 87
Warning: Undefined array key 0 in /home/xb242748/nagasakizaimokuten.co.jp/public_html/wp-content/themes/nagasaki/functions.php on line 87
Warning: Undefined array key 0 in /home/xb242748/nagasakizaimokuten.co.jp/public_html/wp-content/themes/nagasaki/functions.php on line 87
Warning: Undefined array key 0 in /home/xb242748/nagasakizaimokuten.co.jp/public_html/wp-content/themes/nagasaki/functions.php on line 87
Warning: Undefined array key 0 in /home/xb242748/nagasakizaimokuten.co.jp/public_html/wp-content/themes/nagasaki/functions.php on line 87