こんにちは。焚き火屋の長崎マサヤです。
4月も後半、もうすぐゴールデンウィーク。連休を利用してキャンプに出かける方も多い季節です。
先日、スタッフ数名と県外へキャンプに出かけました。
そのとき、ちょっとしたアクシデントが――
なんと、食材の半分を忘れてしまったのです!
本来であれば、事前に練っていたメニューで調理をする予定でしたが、現地でそれが不可能に。
しかし結果として、「あるもので何とかする」「焚き火でシンプルに焼くだけ」という行き当たりばったりの料理が、逆にキャンプらしさを引き出してくれました。
こういうハプニングも含めて、焚き火のあるキャンプには“余白”があります。
焚き火は調理器具としても暖房としても使える万能ツール。
特別なレシピがなくても、食材を焼くだけで美味しくなるのが魅力です。
焚き火で焼いたウインナー
ホイルで包んだじゃがいもや玉ねぎ
焼きおにぎりにチーズをのせてみる
こういった即興料理が、思い出になることもよくあります。
焚き火の火力をうまく使うには、**「トップダウン方式」**という着火方法がおすすめです。
煙が少なく、薪の消費も抑えられ、効率よく調理や暖がとれるからです。
ステップ①:一番下に太い薪を配置
→ 焼べる際のベースになります。燃焼時間が長く安定性があります。
ステップ②:その上に中くらいの薪、さらに上に細い薪を重ねる
→ 火が上から下へ移動するようにセットします。
ステップ③:一番上に着火剤 or 紙類を置き、火をつける
→ 火が下に落ちていくまで扉は少し開けておきます。空気が回りやすくなり、安定して燃焼が始まります。
これだけで、15〜20分後にはしっかりとした熾火(おきび)が完成。
薪の追加も2回程度で済むため、手間も少なく済みます。
キャンプには、自然の中で「自分たちでやりくりする力」が求められます。
焚き火を囲んで調理し、食事をとり、語らい、片づける――
その一連の流れの中で、子どもたちは“暮らしの原点”のようなことを体感していきます。
そして大人にとっても、普段の便利な暮らしでは感じにくい、火と食と自然のバランスを再発見する時間になります。
Q. 食材を忘れた場合、どう対応すればいい?
近隣の道の駅やコンビニで簡単な食材を調達
焚き火で焼くだけで美味しくなる、じゃがいも・ウインナー・おにぎり等がおすすめ
缶詰やレトルトを活用するのも◎
Q. 焚き火の初心者におすすめの着火方法は?
「トップダウン方式」が煙も少なく、薪の消費も抑えられておすすめ
初心者でも再現しやすく、巡航運転までが早いのが特長です
Q. 焚き火に必要な道具は?
焚き火台(直火禁止のキャンプ場が増えています)
薪(広葉樹:火持ち良好/針葉樹:火付き良好)
火ばさみ、着火剤、ライター、耐熱手袋、消火用バケツなど
Q. 子連れキャンプで焚き火を安全に楽しむには?
焚き火台の周りに石や囲いを作って接近を防止
軍手を着けて火ばさみを持たせ、安全に関心を持たせる
火のそばには常に大人が付き添いましょう
食材を忘れるようなハプニングも、焚き火があれば何とかなります。
そして、そこから思わぬ学びや楽しさが生まれます。
自然の中で「暮らす力」を感じる。
それがキャンプの魅力であり、焚き火の力だと私は思います。
これからキャンプに挑戦する方も、ベテランの方も、ぜひ“焚き火中心”の時間を味わってみてください。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。