【薪ストーブのある暮らし】トップダウン着火法とは?煙を抑えて、効率よくあたたまる火の入れ方
こんにちは。薪ストーブ事業部「焚き火屋」です。
今回は、**薪ストーブの“着火のコツ”**についてお話しします。
寒くなる季節、家の中を静かに、そして力強く温めてくれる薪ストーブ。
火を起こすひと手間が、なんとも言えない豊かさを感じさせてくれますよね。
ただし、火をつけるときに**「なかなか火がつかない」「煙が逆流する」**といったお悩みもよく聞きます。
そこで今回は、**煙が出にくく、安定した燃焼に入りやすい「トップダウン着火法」**をご紹介します。
■ トップダウン着火法とは?
「トップダウン着火法」とは、“火を上から下に落としていく”着火方法です。
一般的な「下から着火」ではなく、薪を積んだ一番上から火をつけることで、煙を抑えながら、安定した燃焼へと導いてくれる方法です。
■ 実践!トップダウン着火のステップ
① 薪を順番に積みます(下から順に)
-
一番下に大きな薪(太薪)
-
その上に中くらいの薪(中薪)
-
さらにその上に細い薪(小薪)
-
最上段に着火剤または紙+マッチ
このように、“大→中→小→着火剤”の順で下から上へと薪を積んでいきます。
② 上から着火します
着火剤やマッチで一番上から火をつけます。
火はゆっくりと下に燃え広がっていきます。
※このとき、ストーブの扉は少し開けたままにして、空気の流れを確保しましょう。
③ 火が落ち着いたら扉を閉める
5〜10分ほどで、小薪・中薪へと火が移り、しっかりとした火力になってきます。
火が安定してきたら扉を閉め、ストーブの空気調整を行います。
④ 15分後には200度超、熾き火ができる
この方法なら、約15分でストーブの温度は200度を超え、熾き火(おきび)がしっかりとできあがります。
あとは大きな薪を1本追加するだけで、**本格的な巡航運転(安定燃焼)**に入ることができます。
■ トップダウン着火のメリット
火を扱うという原始的な行為の中に、現代の知恵が詰まった方法です。
■ 木の家に似合う、火のある暮らし
無垢材の柱、漆喰の壁、木の香りがする空間で過ごす冬。
そこにパチパチと薪の燃える音が加わると、家全体がやわらかく包まれていくような感覚になります。
薪ストーブは、暖房器具でありながら、“暮らしの中心”となる存在でもあります。
長崎材木店では、薪ストーブのある暮らしを実際に体感いただけるモデルハウスや施工例もご案内しております。
ご興味のある方は、ぜひ見学にお越しください。
FAQ|薪ストーブの着火・運転についてのよくあるご質問
Q. トップダウン着火法に合う薪のサイズは?
A. 一番下は直径8〜10cm程度の太薪がおすすめです。上部は細めの薪や小割材がベストです。
Q. 着火剤は必要ですか?
A. 着火剤を使うと火付きがスムーズになりますが、新聞紙でも代用可能です。ただし、煙が出やすくなるため注意が必要です。
Q. うまく燃え広がらない場合は?
A. 空気の通り道(薪と薪の隙間)を確保することが大切です。扉を少し開けて空気を取り入れたり、薪の組み方を見直してみてください。
おわりに|火を扱うということ
火は、ただ温めるだけでなく、心にもじんわりと温かさを届けてくれます。
毎日の暮らしに「火を起こす時間」があるというのは、まさに贅沢なこと。
そんな豊かな時間を、ぜひ体験してみてください。
薪ストーブのある暮らしに関するご相談や設置事例も、どうぞお気軽にお問い合わせください。