こんにちは。福岡東スタジオ 設計士の小栁です。
気づけば庭からは蝉の声が聞こえるようになり、夏の訪れを感じるこの頃。
皆さん、暑さ対策と一緒に“暮らしの快適さ”についても見直してみませんか?
特に毎日のように立つキッチン。
「調味料や缶詰、日用品がごちゃごちゃして探しにくい…」
「来客時、生活感が見えるのが恥ずかしい…」
そんなお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。
そこで今回は、キッチンまわりのストレスをぐっと減らしてくれる【パントリー】についてお話します。
パントリーとは「食品庫」のこと。
ですが最近では、食品に限らず、日用品・調理器具・お掃除道具など、暮らしにまつわる“見せたくないもの”をまとめて収納できる便利空間として注目されています。
用途に応じて大きさや形を変えられるのも魅力のひとつ。
では、実際どんなタイプがあるのでしょうか?
「必要なものだけ、すっきりとしまいたい」
そんな方におすすめの1帖サイズ。
コンパクトながらも食品や調味料のストックがしっかり収納できます。
ポイントは【出し入れのしやすさ】。
冷蔵庫横や調理スペースの近くに設けると、調理中の動線がスムーズになります。
「キッチンはいつもすっきり見せたい」
「生活感は極力出したくない」
そんな方にぴったりなのが、収納力抜群の2帖タイプ。
食器、家電、日用品までぜんぶまとめて収納OK。
来客時にも慌てることなく、おもてなしに集中できます。
パントリーを“通路”として使うアイデア。
キッチンから洗面・ランドリーへと抜けられる動線にすることで、家事時間を大幅に短縮できます。
「ついでに片付け」「ついでに取り出す」そんな“ながら家事”が可能に。
忙しい共働き家庭や子育て世代にこそおすすめです。
スーパーで買った食料品やストック品。
重たい荷物を抱えてキッチン奥まで運ぶのは一苦労…という方におすすめ。
玄関からすぐの場所にパントリーがあれば、「帰宅 → 収納 → 調理」までの流れがとてもスムーズになります。
ちょっとだけ本を読んだり、コーヒーを飲んだり。
パントリーに小さなカウンターをつければ、家事の合間に一息つけるスペースにもなります。
単なる収納庫ではなく「暮らしを楽しむ空間」にまで進化させる。それが“現代のパントリー”です。
1つだけ注意したいのは【棚の奥行き】。
あまり奥深い棚にすると、奥に置いた食品の存在を忘れてしまい、気づいたら賞味期限が切れていた…なんてことも。
食品棚は【浅め】に、日用品棚は【可動式】に。
ライフスタイルに合わせて、細やかな設計が暮らしの質を高めます。
「パントリー」と聞くと、ただの収納と思いがちですが、実は暮らし全体の“流れ”を変えてくれるキーポイントです。
家を建てる時も、リフォームする時も。
ちょっとだけ「自分らしい収納のあり方」に目を向けてみませんか?
あなたにぴったりのパントリー、一緒に考えましょう。
Q.パントリーってどこに作るのが一番便利?
キッチン横が基本ですが、玄関近くや洗面所と繋げるなど、生活動線によって変わります。
買い物頻度や家事導線を意識すると最適な場所が見えてきます。
Q.どのくらいの広さがあればいい?
最低1帖(1畳)があれば、日常的な食品ストックは十分収納可能。
家族人数が多かったり、まとめ買いが多い家庭は2帖以上が理想です。
Q.パントリーに食品以外を入れてもいいの?
もちろんOK。
食器・家電・日用品・掃除グッズなど、暮らしの“ストック置き場”として多目的に活用できます。
Q.棚の奥行きや高さはどれくらいが適切?
食品用は奥行30cm前後が使いやすい。
可動式棚を採用することで、収納内容に合わせて柔軟に対応可能です。
Q.湿気や匂いが気になるんですが?
換気口や小窓を設ける、除湿材を入れるなどの工夫で軽減できます。
食品と洗剤などを分けて収納することで、匂い移りを防ぐことも大切です。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。