― 設計士・石並より
鳥栖市にて建築中のI様邸。
上棟を終え、現場はいよいよ断熱工程に入りました。
今回は、当社標
準仕様である**吹付断熱材「アクアフォーム」**を採用。
そしてその前に、お施主様ご家族と一緒に、電気配線の最終確認を現地で行いました。
図面からリアルへ。
この工程があるかないかで、暮らしの快適性は大きく変わります。
照明・スイッチ・コンセント――
建築図面上では、それらの位置はすでに決まっています。
ですが実際に壁が立ち上がり、窓が入り、天井の高さが見えた現場で感じることは、まるで違います。
I様邸は2階に構造梁をあらわした勾配天井を採用。
高さ・抜け感があるぶん、光の回り方や圧迫感の印象も変わる。
だからこそ、現地確認を設計段階の一環として重視しています。
「念のため、ここにも付けておこう」と増えていくコンセント。
でも実際には、使われないまま“穴”のように残ることも多いのです。
大切なのは、「ここで何をどう使うか」という暮らし方の設計です。
たとえばI様邸では、
壁掛けTVのコンセントはテレビ背面に隠す
Wi-Fiルーターや家電の配線は階段下収納の中へ
ドライヤーやアイロンなど「使う場所」に合わせて高さ調整
こうした「目に見えない整理」こそが、
暮らしの美しさと実用性を両立させる鍵なのです。
アクアフォームは、水とイソシアネートを現場で混ぜて発泡させる、
硬質ウレタンフォーム系の吹付断熱材です。
発泡剤にフロンガスを使用しない地球にやさしい素材
断熱性・気密性が高く、隙間を埋める施工が可能
吸音性が高く、音環境の改善にも貢献
結露・カビの抑制にも効果的
さらに、経年劣化しにくい安定した素材であることから、
メンテナンスの手間を減らし、長期的に安定した住環境を維持することができます。
「性能が高いからこれを使う」
それだけではなく、その素材がどう作られ、どんな暮らしにつながるのか。
私たちは、家の性能=家族の人生を支える基盤だと考えています。
アクアフォームは、環境に配慮しながら断熱性能をしっかり確保できるという意味で、
長崎材木店の考える“これからの家づくり”にふさわしい素材の一つです。
もちろん、ご家族のご希望によって、セルロースファイバーやウールブレスなどの自然素材系断熱材もご提案可能です。
A.
アクアフォームの熱伝導率は約0.034W/m・K前後と非常に高性能。
さらに、構造材と隙間なく密着する施工方法のため、気密性が非常に高く、冷暖房効率にも直結します。
断熱と気密を同時に仕上げられるのが最大の魅力です。
A.
はい。発泡剤にフロンを使わず、水と炭酸ガスを使用しており、
施工後の有害物質の発生もありません。ホルムアルデヒドなどを含まないF☆☆☆☆の認定素材で、
赤ちゃんやペットのいるご家庭でも安心して使用できます。
A.
アクアフォームは高気密・高断熱住宅を目指す住宅に最適です。
特に、夏の湿気や冬の冷気が厳しい九州・福岡エリアでは、
冷暖房の効率を高め、結露を防ぐという意味でも非常に相性が良い素材です。
A.
グラスウールなどの安価な断熱材に比べればやや高めですが、
断熱・気密を一度に仕上げられることによる施工効率や、冷暖房コストの削減を加味すれば、
長期的なランニングコストで見ると非常に経済的です。
A.
はい。長崎材木店ではアクアフォームを標準としていますが、
ご希望があれば、セルロースファイバー・ウールブレス・高性能グラスウールなど、
ライフスタイルや価値観に応じた断熱材をご提案・施工可能です。
どんな断熱材を選ぶかは、「どんな暮らしをしたいか」の延長線にあります。
単なる素材選びではなく、“住み心地”を一緒につくっていきましょう。――設計士・石並
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。