建具・床・塗り壁のセルフメンテナンス完全ガイド|長く美しく住み継ぐために
長崎材木店 ハウスレスキュー メンテナンス担当 ミブチ&千葉です。
今回は、私たちが定期点検の現場でよく聞かれる「建具の不具合」「床のへこみ」「塗り壁の汚れ」について、お客様ご自身でできるお手入れ方法をわかりやすくまとめました。
無垢材や自然素材の家は、”時間とともに育てていく住まい”。
日々のちょっとしたケアが、10年後の風合いを変えていきます。
引き戸がスムーズに閉まらない
戸の下が擦れている
木製建具は季節の湿気で伸縮するため、建具の傾きや下がりが発生します。
用意するもの:プラスドライバー
引き戸の下部にある調整ビスを確認
時計回りで扉が持ち上がる/反時計回りで下がる
左右のビスを少しずつ調整して、動きを確認
✅ 調整は1年に1回がおすすめ。暮らしのストレスを軽減します。
子どもが絵本を入れて閉まらなくなった
扉が途中で止まってしまう
用意するもの:ラジオペンチ、メジャー
戸の下の金具をラジオペンチで引き上げて外す
扉を手前に斜めに傾けて外す
メジャーで中の物を引き出す
戻す際は金具の溝に合わせて差し込むだけ
🔍 レールの中の掃除もこのタイミングで。埃を取ると建具の寿命も延びます。
重たい物を落として小さなへこみができた
用意するもの:水、当て布、アイロン
凹みに水を少量垂らす
当て布をかぶせてアイロンで蒸気を当てる
木の中の空気が膨張し、凹みが持ち上がる
🔥 注意:深い傷や裂け目には対応できません。
擦り汚れ(手垢・カバンのスレ)
小さな黒ずみ
消しゴムでポンポン叩くように落とす
細かい紙やすり(180番〜)でやさしく削る
ルーター(ミニ研磨機)で表面を軽く削る
⚠️ 力を入れすぎると穴が空くので注意してください。
中性洗剤+スポンジで”叩き洗い”
落ちない場合は、漂白剤を10倍に薄めて使用
→ スプレー → 数分放置 → 水拭き
⏰ 早ければ早いほど効果あり!染み込む前の対応がカギです。
はい、プラスドライバー1本で可能です。
目安は1年に1回、季節の変わり目に調整すると快適です。
無理に引っ張ると戸や金具が破損する恐れがあります。
一度扉を取り外す方法(ペンチで金具を外す)をおすすめします。
浅いへこみであれば膨らみますが、傷が深い場合や裂けている場合は補修剤が必要です。弊社までご相談ください。
基本的にNGです。擦らず、消しゴムかやすりでの対応が基本です。
薄めたものを使い、乾くと元の色に戻るケースが多いです。心配な場合は目立たない場所で試してから行ってください。
自然素材の家は、時間とともに味わいが増す反面、ちょっとしたメンテナンスが必要です。
でも、手間をかけた分だけ”住まいへの愛着”は深まります。
住まいは「完成品」ではなく、家族とともに育てていく「器」。
長く住み継ぐために、今日できるお手入れから始めてみませんか?
▶【プロが教える】室内のお手入れ講座(引き戸・床・塗り壁編)
文責・監修:長崎秀人
福岡県の注文住宅専門の設計事務所「長崎材木店一級建築士事務所」代表。
業界歴35年、建築士・宅地建物取引士資格保有。
設計から施工、不動産取引まで一貫対応する体制で、信頼性の高い住まいづくりを支え続けている。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、”より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。
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