こんにちは。福岡東スタジオの保育士・川間です。
家を建てるとき、多くの方が悩まれるのが「子どもの収納」について。
「子ども部屋、どう設計する?」「どこに、どうやっておもちゃを片付けさせたらいい?」
そんなご相談をよくいただきます。
実は、おもちゃや絵本の収納にはちょっとした“工夫”が必要です。
それだけで、子どもが自分から進んでお片付けするようになります。
今日は保育士の立場から、子どもが「片付けって楽しい!」と感じられる収納のポイントをお伝えします。
おもちゃが一つの大きな箱に全部入っていると、子どもは中身を探すだけで疲れてしまいます。
するとどうなるか――全部ひっくり返して遊ぶ…という結果に。
解決のコツは、「ジャンル別ボックス収納」。
・ブロックはブロックの箱へ
・ぬいぐるみはぬいぐるみのカゴへ
・車や電車は同じケースへ
子ども自身が「このおもちゃはここ」と理解できるように、視覚的に分かりやすい工夫が大切です。
大人にとっては簡単なことでも、子どもにとっては「面倒くさいこと」はたくさんあります。
例えば、フタを開ける、扉を開ける、引き出しを引く――。
保育の現場では「ワンアクション収納」が基本です。
つまり、「パッと手に取れる」「ポイっと入れられる」収納。
フタは外す、重ねる収納は避ける、開け閉めのないオープンラックを使う。
たったこれだけで、子どもは片付けに前向きになります。
完璧にジャンル分けしようとすると、大人も疲れてしまいます。
そんなときは、1つだけ“ざっくり箱”を用意しておきましょう。
どこにも分類できないものは、ここに入れる。名前は「なんでもボックス」。
この“逃げ道”があるだけで、子どもも親もぐっとラクになります。
子どもは日々成長します。
1歳の頃にできなかったことが、3歳になれば当たり前にできるようになる。
だから収納も、“今の子どもに合っているか?”を見直すことがとても大切です。
・オムツ用の収納棚だった場所が、お絵かき道具の棚に
・低めのラックだったところが、学用品の引き出しに
家を建てるとき、「変化できる収納設計」を意識しておくと、あとあとが本当にラクです。
お片付けは、子どもにとって「初めての暮らしのトレーニング」。
楽しく学べるような環境を大人が用意してあげることで、
「自分でできた!」という自信と、「おうちが気持ちいい」という感覚が育っていきます。
モデルハウスやスタジオにも、お子さまがワクワクできる収納の工夫がたくさんあります。
ぜひ、子ども部屋やリビング収納の見方にも注目しながらご見学ください。
Q. 子どもがまったく片付けをしません。どうしたら習慣化できますか?
A. 「一緒にやる」「ほめる」「簡単にする」の3つが基本です。片付けが楽しいと思える仕組みをつくりましょう。
Q. ラベルやイラストを貼っても効果がありますか?
A. はい。特に未就学児には視覚的にわかるイラストラベルが効果的です。
Q. 収納家具は子ども専用で揃えた方が良いですか?
A. 成長に応じて変えられる“可変性”のある収納がおすすめです。無理に子ども専用品で固める必要はありません。
Q. モデルハウスではどんな収納の工夫が見られますか?
A. スタジオやモデルハウスでは、お子様の目線に合わせた収納、片付けやすさを重視した配置を体験できます。ぜひ現地でご覧ください。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。