ウッドデッキは、家族のくつろぎの場であり、自然とつながる場所。
ですが屋外にあるため、雨・紫外線・汚れの影響を直接受けやすい場所でもあります。
「なんだか色が白っぽくなってきた…」
「ささくれやカビが出てきた…」
そんなときは、塗装のタイミングです。
この記事では、ウッドデッキのメンテナンス初心者の方にも分かりやすく、
「いつ」「何を使って」「どうやって塗ればいいのか」を丁寧に解説します。
表面が白っぽくなっている
水をかけたときに弾かず、しみ込む
木の繊維が毛羽立ち、ささくれが出ている
表面にカビやコケの黒ずみがある
☑これらの状態が見られたら、塗り直しのサインです。
目安としては「1〜2年に1回」が基本です(材種・塗料によって異なります)。
種類 | 内容 |
---|---|
塗料 | 屋外木部用の自然塗料 or 防腐・防カビ塗料(ホームセンターで購入可) |
刷毛・コテバケ | 広い面はローラー型、細かい部分は刷毛が便利 |
養生グッズ | マスカー・マスキングテープ・段ボールなど |
手袋類 | ゴム手袋+軍手(染み込み防止) |
ヤスリ | #120〜180(布ヤスリやスポンジタイプ) |
清掃用具 | デッキブラシ、水、雑巾など |
まずは水洗いで汚れ・コケ・カビをしっかり落とします
デッキブラシでゴシゴシ洗ってOK
終わったら1日しっかり乾燥させましょう(表面が乾いていても内部が濡れていることがあります)
表面のささくれや前回の塗膜を軽く落とす
#120〜180のヤスリで、軽く・全体にかける程度で大丈夫
ヤスリがけ後は、再度表面のホコリを拭き取る
壁やタイル、コンクリートなど、塗料がついては困る場所にマスカーや段ボールを貼って保護
雨が降りそうな場合は延期を!
塗料をよくかき混ぜてから使います(色成分が底に溜まりやすいため)
まずは溝や角など細かい部分から刷毛で塗る
その後、広い面をローラー(コテバケ)で「木目に沿って薄くのばす」のがコツ
塗料は「厚塗り」ではなく「2回塗り」が原則。木目を生かすように。
1回目がしっかり乾いたら(数時間〜半日)、同じように2度目を塗ります
これで色持ち・耐久性がグッとアップします!
**春(4〜5月)と秋(9〜10月)**が最適
気温15〜25℃前後、晴れが続く3日間が目安
ゴールデンウィークなどの連休が絶好の“塗装チャンス”
Q:ウッドデッキの塗装って、自分でもできるものなんですか?
A:
はい。道具がそろっていれば、初めての方でも1日〜2日で作業できます。
コツは「しっかり乾燥させる」「薄く2回塗る」こと。塗りムラが気になる方は、ぜひご相談ください。
Q:塗料はどれを選べばいいですか?
A:
「屋外用」「木部用」「防腐・防カビ」と書かれた塗料がおすすめです。
自然派ならオスモやリボス、しっかり保護したい方はキシラデコールなども人気です。
Q:塗装の前にやすりがけは絶対に必要ですか?
A:
古い塗膜や汚れが残ったままだと、新しい塗料がうまくのりません。
やすりがけをすることで、塗料の密着性が高まり、持ちも良くなります。
Q:雨の後すぐに塗ってもいいですか?
A:
おすすめしません。表面が乾いていても、中まで湿っていると、塗膜の浮きやカビの原因になります。
最低でも1日は乾燥させることが大切です。
Q:塗り直しの目安はどれくらい?
A:
目安は1〜2年に1回。
「白っぽくなった」「水を弾かなくなった」と感じたら、塗り直しのタイミングです。
Q:塗るときに失敗しやすいポイントは?
A:
・塗料を厚く塗りすぎる(乾かない/ムラになる)
・晴れていても湿度が高い日に塗ってしまう
・乾燥が不十分なまま2度塗りしてしまう
この3つに注意すれば、きれいに仕上がります。
ウッドデッキの塗装は、単なる“メンテナンス作業”ではありません。
家族で過ごす場所を整える時間であり、住まいと向き合う大切なひとときです。
少し手をかけるだけで、木は驚くほど美しくよみがえります。
休日に、ぜひ“我が家の庭仕事”として取り入れてみてください。
長崎材木店では、塗装のご相談・お手入れ方法のアドバイスも随時承っております。
お気軽に「ハウスレスキュー」までお声がけください。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。