家を建てる際、多くの方が外構を後回しにしがちです。しかし、その結果、長期的に見て家づくりに失敗したと感じる方が多いのが現実です。
家を建てることに多くのエネルギーを注ぐのは当然のことです。一生に一度の家づくりだからこそ、デザインや間取りにこだわり、計画を練ることに時間をかけます。しかし、その過程で決断しなければならないことが多すぎるため、後回しにできるものは後回しにしたいという心理が働きます。
さらに、施工店の担当者も、家を売ることが優先となりがちで、「外構は後から考えれば良い」と勧めることが多いのも事実です。しかし、専門家の立場から言わせてもらうと、外構工事を後回しにすることは決して良い選択ではありません。
外構工事を後回しにすると、次のようなデメリットが生じます。
あるご家庭では、家のデザインにこだわりが外構を後回しにした結果、庭は砂利のまま放置され、雑草が生い茂り、家の外観と調和しなくなってしまいました。
一方、同じ間取りでシンプルなデザインの家を建てた別の家庭は、竣工直後に外構を簡単に整え、家族でシンボルツリーを植えました。その結果、年月とともに庭が成長し、家と調和した美しい外観が形成されました。
年月が経つと、見た目も価値も後者の方が高く評価される結果となりました。つまり、外構に適切な計画を立てることで、家の価値が長期的に維持されます。
外構は単なる後付けではなく、家の価値を決める重要な要素です。家を建てる際は、内装や外観だけでなく、外構も含めた計画を立てることが大切です。長期的に見て後悔しないためにも、外構を軽視せず、家と一体で考えることをおすすめします。
これから家を建てる皆さんに、より豊かな住環境を築いていただきたいと願っています。
・家づくりの決断事項が多すぎるため、後回しにできるものは後にしたくなる心理が働く
・施工店の担当者が「外構は後からでも良い」と案内するケースが多い
・予算を本体工事に集中させてしまい、外構への配分が難しくなるため
・庭が未整備のままだと、家が未完成のように見えてしまう
・建物と外構のバランスが崩れ、美観が損なわれる
・庭やアプローチが整わないと、暮らしの快適性が下がる
・建築時にまとめて行うより、別途で行うことで工事費用が割高になる可能性がある
・庭が砂利のまま放置され、雑草が生い茂り、家の印象がチープになってしまった事例あり
・一方で、竣工と同時にシンプルでも外構を整えた家庭では、年月と共に庭が成長し、住まい全体の価値が高く評価されている
・建築計画と同時に、家と外構をセットでデザインするのが理想
・すべてを完璧に整える必要はなく、最低限の整備を竣工時に行い、後に手を加えられるよう配慮するのが賢明
・建物との統一感を大切にする
・将来的なライフスタイルの変化も視野に入れて設計する
・手入れのしやすさや安全性、家族の成長に合わせた使い方を想定する
・シンボルツリーなど、経年と共に楽しめる要素を取り入れる
・住まい全体の完成度が高まり、第一印象が良くなる
・庭や外部空間を活用することで、暮らしの豊かさが増す
・結果的に、家の資産価値・評価が長期的に維持される
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