【防犯対策まとめ】注文住宅を建てるなら絶対に知っておきたい!
なぜ一戸建て住宅は空き巣に狙われやすいのか?
実は、空き巣などの「侵入窃盗」はマンションよりも一戸建ての住宅で多く発生しています。
警視庁のデータによると、令和5年の住宅への侵入窃盗のうち、一戸建て住宅が全体の30.5%と最も多く、今も増加傾向にあります。
✅【令和5年・侵入窃盗件数】
住宅侵入:17,469件(前年比11.3%増)
うち一戸建て:30.5%で最多
つまり、これから注文住宅を建てる方にとって、防犯対策は「住み始めてから考える」では遅いのです。計画段階から防犯設計を取り入れることで、安心できる暮らしが実現できます。
注文住宅で取り入れたい!防犯性を高める6つの方法
1. センサー付き照明の設置
人感センサー付きの照明は、不審者の接近にすぐ気づける防犯の第一歩。
最近ではソーラー式・電池式など後付け可能なタイプもありますが、本格的に導入するなら、新築時に配線計画をしておくことがベストです。
2. 死角を狙わせない!防犯カメラの設置
玄関横や勝手口、裏庭など、「人目が届きにくい場所」こそカメラを設置。
カメラの存在そのものが不審者への強力な抑止力になります。
セコム・ALSOKなどのセキュリティ会社のカメラを採用すれば、録画・モニター・異常検知まで一括管理できます。
3. 狙われやすい窓に「防犯合わせガラス」
侵入窃盗の55.2%は「窓」からの侵入です。
防犯性能の高い「合わせガラス」は、2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟んだ構造で、割れにくく、破片が飛び散らない特徴があります。
窓からの侵入を防ぐために、新築時は寝室・リビング・浴室などの窓を重点的に検討しましょう。
4. 砂利で足音を出す「心理的な防犯」
建物周囲に音が出る防犯砂利を敷くことで、侵入者が音を嫌って近づきにくくなる効果があります。
裏庭や勝手口まわり、隣地と接する部分に敷くだけで抑止力アップ。
5. ピッキングされにくい「ディンプルキー」
玄関や勝手口には、防犯性の高い鍵を。
ディンプルキーは、ピッキングが難しく、複製もしにくい安全な鍵として人気です。
また、補助錠の追加やダブルロック仕様の窓サッシの採用も有効です。
6. ホームセキュリティシステムの導入
本格的な防犯を希望するなら、SECOMなどのホームセキュリティも検討してみましょう。
不審者の侵入や異常を感知し、すぐに通知・駆けつけてくれる安心の仕組みです。
よくある質問(FAQ)
Q. 一戸建て住宅では、どの防犯対策が一番効果的ですか?
A. 最も効果的なのは「複合的な対策」です。センサーライト、合わせ防犯ガラス、防犯砂利、防犯カメラなどを組み合わせることで、侵入の難易度とリスクを高めることができます。
Q. 防犯カメラはどこに設置するのが効果的?
A. 玄関、勝手口、裏庭など「死角になる場所」や「足場がある窓付近」が効果的です。
配線の関係もあるので、新築計画時に設計士と相談を。
Q. 防犯合わせガラスは全窓に必要ですか?
A. すべてに使う必要はありません。死角になる小窓、掃き出し窓、勝手口など狙われやすい窓を重点的に採用しましょう。
Q. ホームセキュリティの費用はどれくらい?
A. 初期工事費が5~15万円程度、月額費用は990円~4,000円程度が一般的です。
無料の資料請求や見積りが可能。
まとめ:防犯は「設計段階」で差がつく!
一戸建て住宅は「自由に設計できる」反面、防犯の弱点が生まれやすい住まいです。
しかし、設計の段階から防犯を意識することで、被害のリスクを最小限に抑えることができます。
▶ 一戸建て住宅の防犯対策チェックリスト
安心して暮らせる家は、防犯性の高い家から。
まずは家づくりのパートナーと、防犯について話すことから始めてみませんか?
福岡に関する防犯対策
はじめに:なぜ「福岡での防犯対策」が必要なのか?
福岡県は全国的にも人口が多く、都市部と郊外が複雑に入り組む地域です。都市部の空き家・密集地、郊外の住宅密集地・通り抜けの多い道沿いなど、場所によって防犯リスクの性質が異なります。
✅【福岡の住宅事情と空き巣の関係】
・「勝手口から入れる」住宅が多い
・裏路地や田畑が隣接して死角になりやすい
・バルコニーからの侵入も目立つ
・共働き・不在時間の長い家庭が多い
【実例から学ぶ】福岡の防犯事情と家づくりの落とし穴
ケース①:人通りが多いのに死角だらけの玄関
福岡市の分譲地。東道路の角地にある一戸建て住宅で、正面から玄関が見えづらく、不審者がしゃがんでも気づかれにくい構造に。
→対策:門塀を高くせず、センサーライトと防犯カメラを組み合わせて見える化。照明計画を設計段階で盛り込んだことで、不審者の滞在を激減。
ケース②:勝手口+物置で「隠れるスペース」ができていた
福津市の住宅街。**キッチン勝手口横に物置を設置したことで、人が完全に隠れるスペースに。**周囲に人目がない時間帯に侵入を試みた痕跡が発見され、未遂に終わった事例。
→対策:人感センサー付き照明+防犯砂利+合わせガラスの組み合わせで再発防止。
【設計段階で差が出る】福岡で建てるなら取り入れたい防犯設計6選
よくある質問(FAQ)
Q. 福岡で防犯に強い住宅を建てたいのですが、ハウスメーカーに伝えるべきことは?
A. 「カメラの設置予定」「センサー照明の設置位置」「合わせガラスを採用したい窓」「将来的なホームセキュリティ導入」などは、設計初期から伝えておくと、配線・下地準備をしてもらいやすくなります。
Q. 福岡市内では空き巣は多いですか?
A. 福岡市は九州最大の都市圏であり、人口が集中する分、空き巣の認知件数も一定数あります。特に都市型の密集住宅地では「玄関の視認性」が重要です。
まとめ:福岡で安心して暮らすための「防犯設計」
福岡で注文住宅を建てるなら、「災害対策」や「断熱性能」だけでなく、日々の安心を守る“防犯設計”こそが家の本当の価値を決める要素です。
詳細な情報や具体的なアドバイスについては、弊社設計士までお尋ねください。
文責・監修:長崎秀人
福岡県の注文住宅専門の設計事務所「長崎材木店一級建築士事務所」代表。
業界歴35年、建築士・宅地建物取引士資格保有。
設計から施工、不動産取引まで一貫対応する体制で、信頼性の高い住まいづくりを支え続けている。