福岡の注文住宅で後悔しないためのシロアリ対策ガイド|自然素材の家でも必須の防除方法とは?
福岡県は、高温多湿な気候と年間降水量の多さから、全国的にもシロアリのリスクが高い地域です。特に、これからの梅雨時〜初夏にかけての群飛シーズンには、地中から新しい巣を探して飛び立つシロアリが家の構造に侵入する事例が多発しています。特徴としてはシロアリは風を嫌い、土など固めた蟻道(ぎどう)というトンネルのようなものを作り主に基礎の下から侵入していきます。
蟻道(ぎどう)これを見つけたら要注意です !
中でも要注意なのは2種類:
種類 | 特徴 | 被害 |
---|---|---|
ヤマトシロアリ | 湿った木材に巣を作る | 床下や浴室周辺の木材を好む |
イエシロアリ | 加害力・繁殖力が非常に強い | 地中から建物全体に拡大する可能性 |
従来のような数カ所の“換気口”ではなく、基礎全周をパッキンで持ち上げ、床下全体に空気を流す構造にすることで、湿気をこもらせず、シロアリの好む環境を作りません。
☑︎ 効果:カビや腐朽菌も抑え、構造全体の耐久性UP
☑︎ 弊社においては:標準仕様で採用、現場状況により基礎断熱専用パッキンとも併用。最高1,000万円を限度に賠償責任補償額の給付を保証しています
薬剤に依存せず、木そのものにシロアリが寄り付きにくい成分(ヒノキチオール等)を持つ木材を使うことで、経年しても効果が持続します。
☑︎ 特におすすめ:飫肥杉、青森ヒバ、四万十檜
☑︎ 注意点:安価なSPFなどの集成材・合板はシロアリに弱く、隙間から加害される可能性大。家の近くに木材の木端や基礎の近くに物を置いたりして影を作らない。海辺に近い土地に家を建てている場合は特に注意が必要です、また食害はありませんがマツクイ虫にも注意しましょう。枯れた植木を植えたままにしない(格好のシロアリの棲家になります。)
従来の化学薬剤(ピレスロイドなど)は5年で効果が消えるのに対し、ホウ酸は分解されず、再施工不要なケースが多い。人体やペットにも無害とされる。
☑︎ 湿気が残らない設計と組み合わせることで効果最大化
☑︎ 弊社では:躯体段階でホウ酸処理+耐久性保証
建物の外周と基礎底面にシロアリが通れないバリア層を形成。物理的・化学的に侵入を防止する、一次防衛ラインとなる対策。
☑︎ 地盤改良+防蟻処理の一体施工でコスト効率UP
☑︎ 築後の処理より遥かに効果的
・床下点検口の設置
・通気スペースの確保
・水廻りのアクセス性向上など
→ 将来の**“見えるメンテナンス”**を可能にし、早期発見・再処理を可能にします。
自然乾燥材+シロアリに強い飫肥杉など天然防蟻木材の選定
ホウ酸処理と基礎通気のハイブリッド工法
10年以降も定期点検+メンテナンス体制あり
家を建てるときに、水まわりや断熱を考えるのと同じように、シロアリ対策も“家づくりの標準装備として当たり前に備えておくべきです。
Q1.自然素材の家は薬剤処理なしでも安心ですか?
素材だけで完全に防げるわけではありません。通気・点検性・構造設計とセットで考える必要があります。
Q2.ホウ酸処理はどこまで効果がある?
ホウ酸は分解されず、乾いた状態なら半永久的に効果が持続します。ただし、水に流れると効果が落ちるため、漏水や雨仕舞設計と連携が重要です。
Q3.シロアリ保証はついていますか?
弊社では施工内容に応じて最大20年の保証制度を整備中(10年点検更新となります)。
Q4.中古住宅でもシロアリ対策はできますか?
可能です。点検口がある場合、ホウ酸やベイト工法で対処可能。状況によっては土台の交換・補強工事が必要になることもあります。
Q5.外構(カーポート・ウッドデッキ)にもシロアリは来ますか?
はい、特に濡れ縁や木製デッキの脚部は狙われやすい箇所です。コンクリート接地部に処理材を入れるか、アルミ材を併用することを推奨します。
私たち長崎材木店一級建築士事務所は、“より美しく、すみ継ぐ”という思想のもと、福岡で自然素材の注文住宅を、設計から施工まで一貫して手がけています。ただ家を建てるのではなく、暮らしをかたちにすることを何より大切にしています。「福岡で家を建てるなら、長崎材木店 一級建築士事務所」──そう言っていただけるように。