
興味の入り口は海の見える心地よいカフェ。
決め手はクルー募集のMISSIONでした。
長崎材木店を知ったのは?
福津市に海を一望できるカフェ land ship caféがあります。学生時代にたまたま知って、広島に勤めていた前職の時も週末はちょくちょく遊びに行ってました。その経営が長崎材木店で、HPを覗いたらCAPTAIN’S VOICEという社長ブログがあって、よく読んでいました。面白いことを書く社長だなぁと。
入社へのきっかけは?
そのHPにある日、募集告知(マルナクルー募集*)が出ていたんです。そこに社長が立てた5つのミッションがあり、それに惹かれて応募しようと思いました。
【マルナクルー募集】
- 誰にも負けないというこだわりや特殊能力がある。
- 仕事や遊びに本気で没頭できる。
- 流行や風潮に流されない。
- 失敗を責任転嫁しない。
- 目の前に落ちているゴミを拾う勇気がある。
以上の項目に3つ以上該当する人材であれば、
クルーとして資質があることを認定します。
でも、1回は落とされたんですよ。履歴書を送ったら、住宅会社勤務の経験がないとダメって。で、また半年後くらいに募集していたのでダメ元で送ったら、2回も応募してくる人も珍しいからか、面接していただけました。「明日もう1回来られる?」って言われて展示場に行くと、いきなり社長がとん汁を作ってて「食べる?」って言われました。「いやいいです」って言ったら、次は「いつから来られる?」って。社長との最初の出会いが豚汁ですからね。棟上げの日で、とても寒かったので、大工さん10人くらいにお手製のとん汁をふるまっていたようです。社長が豚汁を作る会社なんだ。中小企業ってこんな感じなのかとうれしくなりました。でも、入ってみると、そういう会社ではなかったんですけどね。
入社して感じた前職との違いは?
前職では、常に自分の後ろにある会社を見られている感覚でしたが、ここでのコーディネーターは一個人として見られるんですね。どういう家づくりを進めていきたい人間か、信頼できる人間か、そう見られている感じが大きな違いであり、楽しいと思いました。
求められるのはモノ売りの熟練ではなく、
暮らしの提案ができる人。
長崎材木店ならではのコーディネーターの仕事とは?
週の始めに社長はいつもこう言われます。「長崎材木店は家を売ってるんじゃない、暮らしを売ってるんだ」と。ウッドビレッジには、モデルハウスが何棟もあって、庭があって、雑貨や薪ストーブなど、営業対象となるモノは沢山ありますが、あえてモノ売りではなく、暮らしの提案ができる人が求められています。社長がプライベートな活動としてやっているライフスタイルのクラブも含めて、統括的に、また周辺領域まで家づくりの提案ができるように、ということです。だから「別の会社でこれまで住宅をバリバリ売ってました」という人が長崎材木店に来て、すぐに家を売れるかというと、ちょっと難しいんじゃないかと思います。
では、何が必要に?
人間的な人格価値を上げていかないと、家は売れなくなる、というのが社長の考え方です。
コーディネーターはその時だけ仮面をかぶれないので、日々、いろんなところにアンテナを張って、感性豊かに生活することが大事。特にウッドビレッジに来られるお客さまは、私たち以上に社長の感性に近い方、個性豊かな方が多いので、負けないようにしないと。
仕事場の人間関係は?
皆さん距離感が近くて、いろんなことを気軽に話せるつきあいやすい関係だと思います。ただ、からくりを言うと、面接する時点で当社に合うか合わないかを結構重視しているのも大きいと思います。すごく優秀でもうちのカラーに合わない子を入れると離職に繋がるけれど、うちのカラーに合った子を入れているから、皆、馴染んでいます。
うちのカラーとは?
僕がHPでみて興味を持った、「マルナクルー募集*」の5つのミッションに集約されていると思います。たとえば「目の前に落ちているゴミを拾う勇気がある」というのは、“気づく”察知能力があって、“拾える”行動力がある人材、というように一つひとつに意味があるんです。
今、採用はすべて任されているので、面接には1時間とか1時間半とか、時間をとってちゃんとその子の本質がでてくるまで話を聞きます。その時に人格的なところがいいか悪いかはすごく大事なところで、自分を持っているか、本質を見抜けるかどうかはよく見ています。もちろん最終権限は社長と専務にあるわけですけれど。
自分の役割を自ら掴んでいける人には、
どんどん上のステージを見せてくれます。
8年目で「採用」も任されている?
階段を上るようなキャリアアップを望むなら、当社じゃないほうがいいと思います。8年でどこが成長したかと考えると、色んな役割を自分で掴めていけたことでしょうか。役割を自分でみつけてこられる人、作っていける人はポジションをどんどん上げて任せてくれます。自分の特性を活かせる場を、自分で切り拓いて、自分でキャリアを形成していく。個々が能力を開発していく場としては長崎材木店は最適だと思います。
僕もずっとこの立場にすがっていても仕方ないので、そろそろ「採用」から退いて、次の世代に渡そうと思っています。
社長との関係性は?
難しい質問ですね。社長は経営者としてすごく面白い方です。多感で、やると言ったらすぐ行動し、そのスピード感に社員はついていかないといけない。突発的にいろんなことが起こるので、言葉にすると「日々、右往左往させられている関係」となりますが、全く苦ではないです。与えられた課題に答えてアウトプットするとちゃんと評価してくれて、良ければ新しい仕事を任せていただけるし、ダメなら任せてもらえない。そういうところは露骨ですね。
精神的に強くないと勤まらない?
メンタルって最初から強い弱いがあるわけではなくて、こっちが決めることでもないんです。少しのストレスを与えながら新しいことをやらせて、業務内容をみながらまだイケルと思ったらさらにストレスを強くしていけば精神力も強くなっていきます。でも、いきなり許容範囲を超えたストレスを急激に与えてしまえば、誰もが処理できない状態になってしまいますが、当社はそんなことはしないので、やりたいことがしっかりあれば、大丈夫だと思います。