最高のパフォーマンスに向けて喧嘩も辞さない仲間たち。全員本気のこんな会社、就職しなれば知り得なかった。|宮崎 友輔(2011年4月入社)設計

「お前は採らない」とわざわざ言う社長に、
逆に脈があると確信し、粘ってよかった。

建築士を目指したのは?

大学で進路に迷っていたときに、高校の恩師が「高校1年のとき、将来の夢に“建築家”と書いていたぞ」と思い出させてくれたんです。子供の頃、隣に住んでいた祖父が、大工というと大袈裟ですが、いろんな道具を使って、図面を引いて、自分で一軒家を建てたりする人で、すごく面白いと思って育ちました。中学時代は図工で製図を習ったとき、厳しい先生だったけれど、僕の図面だけほめてくれたことも思いだし、建築学科のある大学に進みました。

新卒採用の第一号?

当時、長崎材木店は即戦力となる経験者に対する中途採用はあっても、新卒者の採用はありませんでした。大学の先輩が勤めていたので、ゼミの先生がインターンシップをお願いしてくれて、9月から翌年の3月まで通いました。でも、その間「うちは新卒なんか採らないよ、来ても無駄だよ、早く就活したら」って社長に言われ続けていました。それでも、入りたいと通い続けました。イメージしていた「会社」の雰囲気じゃなかったんです。気軽に話せたり、すぐ怒られたり、そのやりとりが他の会社では味わえないんだろうなと肌で感じたから。

初めての新卒者としての苦労は?

最初の1年目は結構きつかったですね。社員の方が新卒者に対して「絶対できるわけない」という目で見てくるのを強く感じたから。最初は、思いっきり負荷をかけられましたが、何が何でもやってやろう、やり遂げてやろうと頑張って、こなしてしまったら、それ以降はすっかり楽になりました。大手の会社だと末端の仕事をして10年後くらいに任されるのかもしれない仕事でも、うちの会社だと「とりあえずやらせてみよう」と経験を積ませてくれたのもありがたかったですね。

設計の仕事の流れは?

土地が確定すると、まず見にいきます。「ここの抜けいいよね」とか、「風が流れてるよね」とか「窓入れたいよね」とか、ある程度、頭の中で設計図を作り上げてから、初めてお客さまにヒヤリングします。「普段何されてますか?」、「休みの日は?」、「和室での空間はどのようにイメージされてますか?」などいろいろ聞いて、自分の中のイメージと、お客さまの暮らし方の要望をマッチさせて、それから図面を描き始めます。
少なくともこちらから提案させてもらうことなので、お客さまのご要望を聞く前に土地のことは頭に入れて、ある程度図面を考えておいた方が、暮らしの提案とかもしやすいですね。

完璧と思える考え方で家づくりをする
仲間と切磋琢磨できる環境がうれしい。

他社との考え方の違いは?

設計ってどこの会社に行ってもできるものですが、僕の中では、社長の考え方に同調できるものがすごくあって、その中で、自分の設計力をどんどん高めさせもらえることが喜びです。当社の社長は偽物をすごく嫌います。たとえばサイディングではなく塗り壁とか、集成材という木を何枚も粘着させたものよりも無垢材を使うなど、こだわりが強い方で、ぶれないところがすごく魅力で、ついていこうと思いますね。

この会社でよかったと思うことは?

ひとつの物件プランに対して、時間をかけさせてくれるという環境がありがたいです。もちろん売り上げというところでは数字が大事ですが、それよりも、全力で一つひとつの物件に向かわせてくれる。会社全員が真剣なんで。意見が合わなくて喧嘩することもありますが、それは「お客さまの家で最高のパフォーマンスを実現したい」というところでのぶつかり合いなので。そういう会社に入れてすごくうれしいし、誇りです。
また、「生産性」というのが、長崎材木店のひとつのキーワードになっているような気がします。仕事量は以前より増えていますが、人をたくさん入れて仕事をまわすのではなくて、生産性をあげる方法をあみ出して、人を少なくしていこうという考え方には、自分も何度も助けられています。

社長と仕事でやりとりすることは?

社長とはプレゼンのやり方とか、デザインの考え方についてよく話し合ったりします。特に今年はプレゼン関係で深く、お互いの意見を出し合いました。プレゼンとはヒアリングして最初の図面を描いて提案する、お客さまに対する最初のアプローチのことですが、図面はもう少し大きくとか、見開き風にするとか、色味はこうした方がいいとか、このパースはまだ出さない方がいいとか、具体的なことをいろいろとアドバイスしていただきました。それをふまえて、プレゼン内容をかためて社長に提出すると「これは外した方がいい」、「いや、絶対これは入れたいです」というやりとりが続きました。相手は社長ですが、そこで卑屈になって負けてしまうのはダメだと思ったので、僕のプランの意味をしっかり説明させてもらいました。

そこまで強く?

はい、そうやって芯を強く持って主張したら、「もう、任せるから」と言ってくださって、
「これでいこう」というひとつのプレゼンシートができあがりました。
当社はより多く意見を言う人材を望んでいるので、入社当初から若手でもどんどん言いたいことは主張していこうと思ってきました。ただ、感性が鋭い方なので、芯のない話はすぐにばれて嫌がられます。社長に何か話すときは、自分の中でしっかり考えを固め、信念をもって話すとちゃんと応えてくださる。

営業と二人三脚で契約を取り、現場監督に
バトンを渡す。人間関係はとても良好です。

仕事場の雰囲気は?

いい意味でも悪い意味でもアットホーム。ぎすぎすすることはないですね。休日のゴルフにも上司や部下、業者さんなどと一緒にまわったりすることはあるんですが、スコアが良いと会社の中でも権限をもてたりもする重要なポテンシャルなので、練習にも力が入ります(笑)。

どんな人にきてほしい?

ストイックな人がいいですね。イエスマンはいらない。信念を持って、自分はこれがしたいと言える人にきてほしい。上司は建築に関してストイックな方で、日々勉強できると思います。